東大・宮台撃ちで侍ジャパン大学代表入り。4番候補は右のスラッガー・大山悠輔(白鴎大)
7月12日から開幕する第40回日米大学野球選手権大会で活躍が期待される、右打ちのドラフト候補スラッガーがいる。
2016/06/25
高木遊
大学球界で希少な右の強打者
侍ジャパン大学日本代表を率いる横井人輝監督(東海大)は、第40回日米大学野球選手権大会(7月12日開幕/新潟・東京・静岡で全5試合)に出場する代表24選手の発表をした席上で1人の選手を称賛した。
「大山くんが非常に目立った活躍をしてくれました。クリーンアップの一角を担えるだろうという期待があります」
そう名前を挙げられたのが、白鴎大の内野手・大山悠輔(4年・つくば秀英)だ。高校・大学と全国大会に出場できておらず、一般的な知名度はまだ低いが、その実力は確かなものだ。
つくば秀英高時代は投手としても140km/hを超えるストレートを投げ込んでいたが、白鴎大入学を機に打者に専念。1年春から三塁手のレギュラーを掴むと、力強いシャープなスイングでリーグ戦通算15本塁打を積み重ね、強肩を生かした送球も大きな武器となっている。特に今春は、14試合に出場しシーズン新記録となる8本塁打、タイ記録となる20打点を記録した。
チームはリーグ3位に終わったが、確かな手応えを抱き、全国の精鋭が集う代表選考合宿へ乗り込んだ。
そして選考合宿1日目の紅白戦第1打席で、東大の左腕・宮台康平(3年・湘南)から二塁打を放つと、これで勢いに乗った大山は3試合連続安打を記録し、打撃練習では豪快な打棒を披露した。さらに守備でも本職の三塁だけでなく、遊撃と二塁の守備もソツなくこなしたことも高い評価を得て、文句なしの代表入りとなった。