【MLB】イチロー、子どもたちへ「体格の大きさを心配しないでほしい」。ジーター「偉大な存在」と称賛
数々の大記録達成に加え、好成績を残すもオールスター選出からは漏れたイチロー。球宴出場はならなかったものの、その継続力と子どもたちの希望となろうとする高潔な姿は、称賛を集めている。
2016/07/09
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体格は関係なし
もちろんジーターは日本のプロ野球をリトルリーグ扱いしているわけではない。4000本安打までは単純計算でもシーズン200安打を20年続ける必要がある。その舞台がどこであろうと、それだけ長い期間に渡ってコンスタントに活躍してきた持続力に敬意を払っているのだ。名門ヤンキースのキャプテンとしてメジャーデビュー以降20年間、常に注目を集めながらも成績を残してきたジーターだけに、長く続けることについては強い想いがあるのだろう。
記事の記者であるエド・ルーカスはイチローへのインタビューは常に素晴らしいものだったと回想している。彼は、イチローにインタビューする中で、最も心を打ったものとして「謙遜」と「ポジティブなものを残そうとする姿勢」をあげている。自分をどんな存在だと記憶していてほしいかと尋ねたルーカスに対しイチローは「人々、特に子どもたちに対し、自分が周りより体格で劣る選手だったことを見てほしい」と答えたという。
“If somebody with a body like me can play in a way that helps teams win, then others can too. Kids who dream of playing baseball shouldn’t worry what people think or how they look or how big they are. They should just move forward with their goals and work hard to achieve them, like I did. That would make me happy.”
「もし自分のような体格の選手がチームを勝利に導くようなプレーをできれば、他の人にも同じことができます。野球選手を夢見る子どもたちには、他の人の考えることや自分がどう見えるか、体格の大きさを心配しないでほしい。彼らは僕がそうしたようにゴールに向けて前進し、夢を実現するために懸命に努力しなければなりません。もしそうなればとてもうれしいですね」
堂々たる体格を誇るメジャーリーガーたちの中で、細身の体で誰よりもコンスタントにヒットを積み重ねてきたイチロー。その姿は、サンディエゴの地でプレーするオールスターたちに負けず劣らず輝いている。
出典:All-Star snub Ichiro Suzuki still an all-time great by Ed Lucas in NJ.com on Jul.7 2016