【MLB】レ軍構想外の田澤純一、「田澤ルール」適用で今オフはいばらの道か
レッドソックスの田澤純一が地区シリーズのベンチ入り登録メンバーから外れた。事実上の構想外とみていい。今オフFAとなる田澤は厳しい条件下の中、移籍先を探すことになりそうだ。
2016/10/09
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今オフFAもレ軍構想外
メジャーリーグはプレーオフが始まり熱戦が続くが、気懸かりなニュースが届いた。レッドソックスの田澤純一が地区シリーズのベンチ入り出場登録メンバーから外れた。チームはインディアンスとの地区シリーズに臨む25人のリストを6日に発表したが、田澤の名前は含まれなかった。
「田澤純一のレッドソックスでのキャリアは終わりかもしれない」
こう刺激的な見出しで報じたのは5日付の地元紙ボストン・ヘラルド。出場登録漏れを予見し、前日に置かれた状況の厳しさを伝えていた。
「彼はレッドソックスでの最後の投球を、もう終えてしまったのかもしれない。右腕はワールドシリーズを制した2013年のブルペンで非常に大事な役割を担ったが、3年の時を経てFAとなり、すでに構想外となっている」
13年の田澤はクローザー・上原浩治につなぐセットアッパーとして、なくてはならない存在だった。その年のポストシーズンは地区シリーズからほぼ毎試合にあたる13試合に登板。7回1/3を投げ、26人の打者と対戦し、6安打1四球でわずか1失点。タイガースとのリーグ優勝決定シリーズ第6戦では勝利投手となり、防御率1.23と抜群の安定感を誇った。
今季の田澤は53試合に登板し、3勝2敗、防御率4.17。ただ後半戦に限れば18試合で2勝1敗、防御率5.19で打ち込まれるケースが目立った。
7月には右肩の違和感でDL入りし離脱した。同記事では「信頼できる終盤の中継ぎとしての彼の立場は、あれで失われたのかもしれない」と指摘。ジョン・ファレル監督ら首脳陣の信頼を失い、9月はわずか5試合の登板にとどまった。リードして迎えた終盤、本来なら投げるべき場面で声が掛かることはなかった。