「日本ではムービースターのような存在」イチロー入団で、マーリンズは史上最高の盛り上がり
マーリンズ入団以来、その一挙手一投足が日米のメディアで大きなニュースとなっているイチロー。マーリンズの球団史上最高とも言われている盛り上がりはまだまだ続きそうだ。
2015/03/16
Getty Images
イチロー報道の過熱ぶり
1月29日に都内で行われた入団会見以来、自身3球団目、初のナリーグでプレーすることになったイチローの一挙手一投足が日米のメディアで大きなニュースとなっている。まさにイチロー狂想曲とも呼べる現在の状況、地元紙『Palm Beach Post』は「イチロー・スズキはマーリンズの歴史上でも他に類を見ない騒ぎを生み出している」と題した記事でその熱狂ぶりを報じている。
Ichiro Suzuki’s addition to the Miami Marlins has created a buzz that no other player in franchise history has, and not just because of the daily Ichiro update. Having Ichiro around is different than seeing Giancarlo Stanton’s superhero-like physique, or Jose Fernandez’s ever present smile, or even any of the most popular Marlins of yesteryear.
イチローのマーリンズへの加入は、これまで球団に所属したどの選手よりも大きな騒ぎを生み出している。そしてそれはイチローが現在、日々行っているプレーや言動だけが理由ではない(過去に残してきた実績が騒ぎを大きなものにしている)。イチローの周囲(で見られる盛り上がり)はジャンカルロ・スタントンのスーパーヒーローのような体格やホゼ・フェルナンデスがこれまでに(そのピッチングでファンに)与えてきた微笑み、往年のマーリンズの人気選手たちのものとは少し異なっている。
現地24日のキャンプインに訪れた日本人メディアはその数なんと20人超。マリナーズ入団当初の100人には及ばないものの、既に殿堂入りが確定的とはいえ41歳の4番手外野手としては異例の注目度だった。
イチローに対するここまでの報道の過熱ぶりとして、記事ではイチローの通訳を務めるアレン・ターナーの「彼は日本では街を歩けないよ、ムービースターのような存在なんだ」という言葉とともに、日本でのイチローはアメリカでのタイガー・ウッズ(ゴルフ)やレブロン・ジェームズ(バスケットボール)と同じく単なるスポーツアイコン以上の存在だということがあげられている。