「日本ではムービースターのような存在」イチロー入団で、マーリンズは史上最高の盛り上がり
マーリンズ入団以来、その一挙手一投足が日米のメディアで大きなニュースとなっているイチロー。マーリンズの球団史上最高とも言われている盛り上がりはまだまだ続きそうだ。
2015/03/16
Getty Images
キューバではイチローは神のような存在
またメジャーリーグ屈指の名門として知られるヤンキースと比べて、1993年の球団拡張で誕生したマーリンズという若いチームに移ったこともよりその存在感を大きく見せているのでないだろうか。イチロー自身も移籍後、プレーだけでなく日本でも大きな話題となった日替わりTシャツなど様々な形でファンを楽しませてくれている、
マーリンズの選手たちはこうしたイチローへの熱狂をどう捉えているのだろうか。エースのホゼ・フェルナンデスは記事中で以下のように語っている。
“I think it’s cool,” Fernandez says about Ichiro’s following. “In Cuba, he’s like a God, too. Everybody loves him over there and they admire the way he plays the game.
“In Japan, everyone wants to know what he’s doing. He’s a legend. We’re playing with a guy that’s a Hall of Famer already and hasn’t finished playing.”
「とてもクールだと思うよ」とフェルナンデスはイチローへの支持について語る。「キューバではイチローは神のような存在なんだ。向こうではみんなが彼を愛しているし、彼のプレーを称賛している」「日本では誰もがイチローのすることを知りたがっている。彼はレジェンドだ。僕たちはまだ辞めていないが、すでに殿堂入りの決まっている(ような)選手とともにプレーしているんだ」
日本人選手が所属していなかったこともあり、これまでマーリンズは日本で最も知名度の低いメジャーリーグ球団の一つだった。かろうじて話題に上がるのは若き投打のスーパースター、フェルナンデスとスタントンか悪名高き3度のファイヤーセールぐらい。それが今やヤンキースやマリナーズといった従来人気の高かったチームを上回る注目を集めている。
イチローの影響でスタントンやフェルナンデス、ともに外野を守るマーセル・オズーナやクリスチャン・イェリッチの名前まで徐々に浸透していっている現状は、マイク・ピアザやエリック・キャロス、ラウル・モンデシーが人気を集めた野茂英雄の渡米当時のドジャースブームと少し重なる。
今オフの大型補強でコンテンダー(優勝候補)になって迎える2015年、イチローそしてマーリンズはどんなシーズンを送るのか。開幕戦が行われる現地6日まで残り3週間、イチロー狂想曲はまだまだ続きそうだ。
出典:Ichiro Suzuki creates buzz like no other player in Marlins history by Tom D’angelo in Palm Beach Post on Mar.14 2015
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