「同じ失敗を繰り返さない」来季DeNAのセンターライン競争で生き残りを誓う、高城・倉本・関根
前半戦は98年以来の首位ターンながらも、シーズン最下位に終わったDeNA。特にセンターライン(捕手・遊撃手・中堅手)を固定できなかった。そのポジションで一時はレギュラーをつかみかけた選手たちはどうして定着できなかったのか。何が原因だったのか。
2015/11/18
ベースボールチャンネル編集部
怪我の怖さを知った関根
「来シーズンは同じ失敗を繰り返さない。今の思いはそれだけです」
横浜DeNAベイスターズの関根大気は、神妙な面持ちでそう語った。
高卒2年目ながら抜群の野球センスにより期待の大きかった関根は、巨人との開幕戦で代打ホームランを放つパンチ力を見せるなど前半戦は主に1番、2番を任され、熾烈を極めるセンター争いで一歩リードした。
5月6日のヤクルト戦では6回一死満塁の場面で、走者一掃となるスリーベースヒットを放ち逆転勝ちを演出。球団史上初、12球団最速20勝を中畑清監督にプレゼントした。躍動する19歳の関根は、好調ベイスターズを象徴する存在といっても過言ではなかった。
だが好事魔多し。5月22日の阪神戦、9回の凡打の際、走塁で左足かかとを負傷してしまい2日後に登録抹消。ケガが癒えた約1カ月後に再昇格したものの、バッティングの調子を著しく崩し、その後一軍と二軍を行き来しシーズンを終えてしまった。
「怪我をする怖さを知った1年でした。痛めた部分だけではなく、違う箇所にも筋肉の緩みが出たり、トレーニングができないことでバランスが狂い、その状態でバッティングフォームを見直すなど悪循環に陥ってしまった。小さな怪我でも決して侮れない。1年間フルに戦うことがいかに難しいか痛感したシーズンでしたし、怪我も含め戦っていくことを今後は考えていきたい。同じ失敗を繰り返すことなく来シーズンに挑みたいと思います」