阪神、最大の課題「主力高齢化」――金本新監督へ大きな宿題を残した和田前監督【2015通信簿】
3位でクライマックスシリーズ出場を果たした阪神。結果だけ見れば、Aクラスという最低限の目標は達成したが、ここ数年課題となっている「主力の高齢化」へ解決策を見いだせず、金本新監督へそのまま引き継がれる。
2015/12/28
打線の軸が38歳・福留というのは寂しい
【野手2点】
14年にそれぞれ打点王、首位打者を獲得したゴメス、マートンの助っ人コンビが、ともに不調。打線を牽引したのは移籍3年目を迎えた福留孝介だった。チームトップの20本塁打、76打点でベストナインも受賞。ただ、打線の軸が38歳の大ベテランというのは、やや物足りない。
上本博紀、大和、今成亮太、新井良太ら、スタメンで起用されることの多い中堅選手も、いまいち「本格化」しきれずにいる。30歳でも「期待の若手」と呼ばれる阪神の悪しき伝統は、そろそろ断ち切らなければならない。
16年は、正捕手を期待されながら56試合出場に終わった梅野隆太郎、ルーキーでセンターの定位置を掴みつつある江越大賀ら、若い選手の飛躍に期待したい。
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