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DeNAサード争いから脱落。それでも2012年ドラ1・白崎浩之に期待する理由

クライマックスシリーズ(CS)進出をかけて、熾烈な戦いを続けている横浜DeNAベイスターズ。その争いのさなかに、逆襲を目指す選手が白崎浩之だ。開幕1番を務めた男はサード争いから脱落。ベンチから出場機会を虎視眈々とうかがっている。

2016/08/31

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進藤ヘッド「いつまでもドラ1の期待値というわけにはいかない」

「僕自身、自分にすごく期待をしていた部分はあります。オープン戦で調子が良く、今シーズンは行けるんじゃないかって」

 こう語るのは、白崎本人である。

「監督から信頼してもらい応えたいという思いが強く、何とかしなくちゃとドツボにはまって自分自身を崩してしまった……」

 不思議なもので代打出場すると打率は3割後半のハイアベレージを残すが、スタメンでは1割台と落ち込んでしまう。見ようによっては十分打つ力は持っていることは証明しているものの、スタメンで結果を出さなければ信頼を勝ち取ることはできない。

「分かっていることなんですが、僕は力を入れすぎてしまう癖がある。力を抜くことの大切さを痛感しています。あと課題となるのは変化球への対応力ですね。基本的に変化球でストライクを取られているので」

 ある程度、自己分析はできているのに結果が出ない。前出の進藤ヘッドは白崎の持つポテンシャルを認めつつ、ここ最近、本人に伝えたという話をしてくれた。

「ここから先が勝負だし、どうやって生き残るのかしっかりと考える時期にきている。ここまではドラ1という期待値で使ってもらっていたが、毎年新しい選手が入ってくるのだから、いつまでもそういうというわけにはいかない。本気で必死に考えてもらいたい」

 あえて厳しい言葉を投げかける進藤ヘッド。生え抜きの白崎に対してファンも熱烈な応援ばかりではなく、辛辣な野次を浴びせかけることも少なくない。逆に考えれば、それは白崎という大型内野手に対しての期待が大きいからだ。白崎が一人前になったとき、チームはより高みに行けると誰もが考えているに違いない。

「僕が打つことで打線のまわりが良くなることは理解していますが、その役割を果たすことができなかったのは自分の責任。残り試合わずかで、宮崎さんもいるのでチャンスは少ないと思いますが、諦めずに食らいついていきたい」

 現在は代打と守備固めが主な役割だが、CSがかかったシビアな試合が続くなか、白崎が輝くことのできる場面は必ずあるはずだ。チームのためにもCS、そして来季に繋がる活躍をすることを願ってやまない。

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