DeNA初のCS進出は常勝チーム構築への第一歩。「優勝が最終的なゴールではない」ラミレス監督の野心を紐解く
横浜DeNAベイスターズが初のCS進出を果たした。就任1年目のラミレス監督はどのようにしてチームを導いたのか。シーズン前に語った指揮官の言葉を振り返る。
2016/09/20
ずっと一流でいられる、高いレベルを保っていけるチームに
ラミレス監督のチーム作りは着実に進歩を続けている。
その末のCS進出であり、チーム作りはまだ道半ばともいえる。
もちろん、CSの戦いはベイスターズファンにとっても非常に重要に楽しみなものになるだろう。ただ、ラミレス監督の野心はもっと高い所にある。優勝を目指しつつ、来季へ向けた青写真があるに違いない。
ラミレス監督の熱い言葉を思い出す。
「どれだけ長い間、一流でいられる組織を作られるかというところだと思う。そのために、しっかりとコミュニケーションの基礎となるシステムを今シーズン作りました。1、2軍が常に考えをすり合わせられるようにということと、1、2軍がしっかりコミュニケーションが取れること、そして、自分を含めてコーチとコミュニケーションを取って、選手たちに伝えていく。そういったスキルを自分たちが上げることによって、より良いチームを作っていけると考えています。土台がしっかりとしていない建物があったとしたら、何かがあったら、すぐに倒れてしまう。たとえるならば、優勝して、その後10年間、優勝できないチームもある。自分が作りたいのは長い間、ずっと一流でいられるような、高いレベルを保っていけるチームだと考えています。基礎を作っていければと思っています」
ラミレス監督のチーム改革はまだ始まったばかり。
チームにとって初のCS進出は今後10年に向けた常勝チームへの足掛かりに過ぎないのだ。