山口獲得は日本一への近道? 横浜からFA移籍した6選手中4人が3年以内にリーグ優勝を経験
今季自己最多の11勝をあげた山口俊がFA権の行使を表明。過去に横浜からFAで国内移籍を果たした選手はその多くが活躍しているほか、6選手中4人は移籍後3年以内にリーグ優勝を経験している。
2016/11/10
内川は移籍先で日本一に貢献
谷繁の後の正捕手となった相川亮二も、08年オフにメジャー移籍を目指しFA宣言。こちらもメジャーとの交渉は不調に終わったが、ヤクルト入団後は正捕手として活躍。14年オフには再びFAを行使して巨人に移っている。
移籍後初年度で悲願の日本一を成し遂げたのが、内川聖一と村田修一の2人。共に、長期低迷のまっただ中で打線の中心を務め、08年には内川が.378で首位打者、村田が46本で本塁打王に輝きながらチームは最下位に低迷する珍事も経験した。
10年オフにFAでソフトバンクに移籍した内川は、初年度から.338で首位打者を獲得するなど地元九州でその打棒を存分に発揮。03年以来チーム5度目の日本一の立役者となった。
翌11年オフには村田がFAで巨人に移籍。期待された本塁打は自身最低の12本、打率.252、58打点と軒並み低調な数字に終わったものの、3年連続となる全試合出場を果たし、チームの日本一に貢献。ベストナインも受賞した。
06年オフに移籍した門倉健は2年間の在籍でわずか1勝、コーチ就任を拒否して移籍した金城龍彦も全盛期の輝きを取り戻すまではいかなかったものの、6選手中4人が長期間チームの主力選手として活躍。また6選手中4選手が移籍3年以内に、移籍先のチームでリーグ優勝を経験していることは特筆に値する。
山口は果たしてどのような決断を下すのだろうか。