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実力伯仲、各球団は誰を指名するのか? プロ入りを目指す、各大学リーグの注目選手

今年の大学生は、六大学リーグビッグ3と呼ばれる有原・山崎・石田をはじめ、各リーグにプロからの指名が予想される選手が多くいる。特に最下位ながらベストナインに選出された、京大の田中を高く評価する声も多い。

2014/10/18

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実績十分の有原、山崎、石田だが、今秋の状態に一抹の不安

 不作と言われるが、大学球界からプロを目指す選手は個性的だ。
 プロ志望届を提出した選手の中から紹介しよう。

 六大学リーグビッグ3と言われ早大・有原航平投手とともに挙げられるのは明大の山崎福也投手と法大の石田健大投手だ。リーグ戦での勝ち星で言うと有原が18、山崎が20、石田が18(10月17日現在)と伯仲。

 山崎は日大三高で3年春の選抜準優勝投手。明大に進学後は2年春には先発の一番手に座り、3勝をマーク。3年では春夏連覇の立役者として年間11勝を挙げた。
 なんといっても魅力は187センチの長身左腕ということ。角度のあるストレートは最速149キロ。120キロ台のスライダーにカットボール、カーブも切れる。

 山崎は中学3年の秋、脳腫瘍を診断され、野球どころではない時期を送っている。延髄にまで及んでいた腫瘍を6時間の大手術で摘出した。野球ができないリスクもあったが、奇跡的に今、マウンドに立つことができている。

 片や石田は広島工業の出身。こちらも大型左腕で有原とは広島でも覇権を争ってきた。石田は甲子園には縁がなかったが、3年春は県で優勝し、中国大会では南陽工業の岩本(現阪神)に投げ勝っていて、優勝している。

 法大では1年秋から3勝を挙げ、2年秋には優勝に貢献した。ゆったりとしたフォームでテークバックが小さく、打者はタイミングが取りづらい。ただ山崎と石田、4年になってからの内容が思わしくない点をプロはどう評価するか。

 野手では早慶の右のスラッガーがプロを目指す。早大主将の中村奨吾と慶大不動の5番、藤本知輝だ。大学日本代表の4番を務めた中村はシュアな打撃が持ち味。内野守備範囲も広い。自身で目標と言うようにロッテの井口タイプで1位指名の可能性もある。

 藤本はチャンスに強い長打力が魅力。外野守備も思い切りがいい。

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