最新トレンドはトランシーバー!? 全日本優勝校の驚きの練習法とは【中学野球部の教科書】
2022/03/29
「スキルとシステムを一緒に混ぜない」
練習試合では、「スキルとシステムを一緒に混ぜない」ことに気を配る。たとえば、夏の新チームで捕球ミスや悪送球などのスキルエラーが出るのは、時期的に当たり前のこと。秋の新人戦のために落とし込んでおきたいのは、システムの質を上げることになる。カットプレーやカバーリング、バックアップなど、チーム全体で動くことに力を注ぐ。
「夏休みは、スキルエラーに関しては何も言いません。送球ミスが出たときには、バックアップのいい練習になります。このときに、送球ミスまで指摘してしまうと、スキルを高めるのか、システムを高めるのか、どっちつかずになってしまいます」
ついつい、目に付いたことを指摘したくなってしまうが、そこはグッと我慢。今、何をテーマに取り組んでいるのかを明確にしておく。…(続きは書籍で)
大利実
<プロフィール>
石川勇介(いしかわ・ゆうすけ)。1982年12月10日生まれ、兵庫県神戸市出身。兵庫県立鈴蘭台高~中京大。会社員を経て、中学校の教員に。初任の神戸市立桃山台中では2012年夏に神戸市大会準優勝を果たす。桃山台中時代の教え子である福永大貴は、北須磨高から筑波大に進み、大学では主将を務めた。2013年から神戸市立兵庫中に移り、2018年夏に全日本少年優勝。担当教科は保健体育。
【書籍情報】
『中学野球部の教科書 育成年代の「技術と心」を育む』
(著者:大利実/ 296ページ/四六判/1800円+税)
部活動ガイドラインの導入によって、以前に比べて活動時間が短くなっている中学野球部。長時間練習、反復練習、トップダウンの厳しさを重視した指導法では、子どもたちの技術と心を育てられなくなっています。令和の時代に求められる指導法とはどんなものか。部活指導に悩む指導者をサポートします。
「成長期」「思春期」の選手にどう向き合うか? 7人の名将が明かす「チーム作り」「技術指導」の秘訣
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<目次>
【巻頭インタビュー】
■今永昇太投手(横浜DeNA)
「日常生活すべてが、野球につながる」
■石川・星稜中 田中辰治 先生
人間性も野球も日本一
「チーム星稜」の伝統
チーム作り/技術指導(打撃編)
■東京・江戸川区立上一色中 西尾弘幸 先生
中学野球は土台作り
「もっと野球をやりたい」と思える選手を育てる
チーム作り/技術指導(打撃編)
■栃木・宇都宮市立陽西中 丸岡秀樹 先生
「勝ち上がる集団」になるために――
公立中学校のチーム作り
チーム作り/技術指導(守備・打撃編)
■山梨・山梨市立山梨南中 平井成二 先生
「勝利にふさわしい」チームは
学び続けた先にある
チーム作り/技術指導(捕手編)
■兵庫・神戸市立兵庫中 石川勇介 先生
野球を学び、野球に学ぶ
理想の打撃を追い求めて
チーム作り/技術指導(打撃編)
■山口・下松市立末武中 松前優 先生
『自分との勝負に勝つ』
目標達成のための心構えと技術指導
チーム作り/技術指導(走塁編)
■宮城・松島町立松島中 猿橋善宏 先生
「ひとりでも戦える。どこでも生き残れる」
その力を身に付けさせてあげたい
チーム作り/技術指導(投手編)
練習メニューの一部はQRコードで読み込んで、動画で確認することができます。
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『中学野球部の教科書 育成年代の「技術と心」を育む』