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第87回都市対抗野球大会の32代表が決定。予選では強豪敗退が相次ぐ【横尾弘一のプロにつながる社会人野球】

第87回都市対抗野球大会の32代表がすべて出揃った。

2016/06/16

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グランドスラム



熾烈を極めた予選。きらやか銀行が初出場

 6月12日、北海道二次予選でJR北海道が東京ドームへの切符を手中に収め、第87回都市対抗野球大会の32代表が、前年優勝で推薦出場する大阪市・日本生命を筆頭にすべて出揃った。

 昨年の日本選手権で準優勝したHonda、2014年の都市対抗準優勝・富士重工業や2012、13年の都市対抗を連覇したJX-ENEOSなど、強豪がまさかの敗退。日本製紙石巻、鷺宮製作所、三菱重工広島、三菱重工長崎と実力を備えたチームも第一代表決定戦から連敗で代表権を逃すなど、今年の予選も熾烈を極めた。そんな中、東北第一代表で堂々と初出場を果たしたのは、山形市・きらやか銀行だ。

 山形相互銀行時代の1952年に創部し、89年に山形しあわせ銀行と商号を変更。2007年に殖産銀行と合併した際にクラブチームとなり、練習や遠征は大幅に制限される。それでも、09年に企業登録に戻ると、11年の都市対抗東北二次予選では第一代表決定戦に進出。だが、JR東日本東北、七十七銀行と全国の厳しさを知るチームに僅差で敗れ、13年も第二代表決定戦でTDKに惜敗した。

 今回は地元の鶴岡市、酒田市で予選が開催され、熱い応援にも後押しされて選手が奮起。JR東日本東北、七十七銀行を連破して第一代表決定戦に進むと、日本製紙石巻にも2-0と完勝する文句なしの戦いぶりを見せた。山形市からの代表も、50年の山形ハッピーミシン以来66年ぶり。3連投したエース・小島康明、3試合連続本塁打の建部翔太らイキのいい選手たちの活躍が楽しみである。

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