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全日本クラブ野球選手権大会は沖縄のビッグ開発ベースボールクラブが初V。日本選手権出場へ【横尾弘一のプロにつながる社会人野球】

第41回全日本クラブ野球選手権大会が、9月2日から4日間にわたり西武プリンスドームで開催され、沖縄のビッグ開発ベースボールクラブが初優勝を果たした。

2016/09/19

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グランドスラム



年々クラブチームのレベルは上昇

 クラブチームの日本一を決める第41回全日本クラブ野球選手権大会は、9月2日から4日間にわたって西武プリンスドームで開催された。

 クラブチームのレベルは右肩上がりで上昇し、2014年には北関東から全足利クラブ、四国から松山フェニックスが都市対抗に出場するなど、企業チームと互角の戦いを展開するクラブも少なくない。そうした中、昨年優勝の和歌山箕島球友会が西近畿二次予選で、松山フェニックスも中・四国二次予選で敗退する波乱が起きた今大会は、西武プリンスドームでも予想できない戦いが一回戦から繰り広げられた。

 優勝候補に挙げられた一昨年ベスト4のYBC柏が、6点のリードを9回裏に一気に追いつかれ、延長10回タイブレークでサヨナラ負け。大逆転劇を演じた弘前アレッズは、元日本ハムの今関 勝監督が率いて躍進目覚ましい新鋭だ。また、優勝3回の茨城ゴールデンゴールズは、1-1の9回表に一挙5点を奪われて涙を呑む。そして、初出場ながら大きな注目を集めた矢場とんブースターズも、3点のリードを一気に引っくり返されると、反撃も及ばず10回目出場の古豪・山口防府ベースボールクラブに屈する。

 さらに、準々決勝では元大阪近鉄・佐々木恭介監督の大和高田クラブも敗れ、過去10年間で9回決勝に進出している近畿勢がベスト4にも勝ち残らないなど、戦国模様が大きくクローズアップされる。

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