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【2016年ドラフト交差点】田中正義(創価大)と生田目翼(流通経済大)は万全の状態と言えずも……プロの評価はいかに?

10月15日、埼玉県営大宮球場で行われた東京新大学野球秋季リーグ最終週が行われ、ドラフトで上位指名が見込まれる2人の右腕が登板した。

2016/10/19

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高木遊



ドラフト上位候補対決に熱視線

 2016年10月15日、埼玉県営大宮球場で行われた東京新大学野球秋季リーグ最終週。普段のリーグ戦で使用する際は空席の目立つバックネット裏に多くのファン、そしてプロ野球関係者が集まった。その視線の先にいるのは、創価大の田中正義(4年・創価高)と流通経済大・生田目翼(4年・水戸工)の両右腕だ。田中が156km/h、生田目が155km/hの最高球速を誇り、ともにドラフト上位候補に名前が挙げられている。

 ドラフト前、そして大学生活最後となることが濃厚な直接対決だったが、ともに万全と状態とはいえない状況だった。

 田中は、今春のリーグ戦2試合目の登板で右肩の関節が緩み、戦線離脱。今秋の開幕戦で公式戦復帰をして、ここまで3勝(無敗1セーブ)を挙げていたが完投は無し。7月中旬に右太もも裏の肉離れをした影響もあり、走り込みと投げ込みの不足が解消しているとは言い切れなかった。

 そんな中、優勝のかかった流通経済大戦でも1回戦の先発のマウンドに上がった田中は、初回を三者凡退に抑える。だが2回、4番の笹田仁(4年・高松商)に二塁打を浴びると犠打とスクイズで先制点を献上。3回、4回には失点こそ奪われなかったが、モーションを完全に盗まれ簡単に盗塁を許すなど不安定な投球が続いた。

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