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報徳学園、西垣の好投で8年ぶり8強。前橋育英は堅守も打線沈黙【第89回センバツ】

2017/03/26

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 第89回選抜高校野球大会7日目、2回戦の報徳学園(兵庫)対 前橋育英(群馬)の試合が26日に甲子園で行われ、4-0で報徳学園が勝利した。
 
 試合は初回、報徳学園が猛攻を仕掛けた。
 
 前橋育英の先発、背番号10の根岸崇裕投手を前に、1死から2番・永山裕真外野手がバントヒットで出塁すると、3番・片岡心内野手は四球。4番・篠原翔太捕手は死球といきなり満塁のチャンスとなる。ここで5番・神頭勇介内野手の内野ゴロの間にまず1点先制。続く6番・池上颯内野手がレフトへタイムリーヒット、さらに7番・長尾亮弥外野手がライトへ2点タイムリーヒットを放ち、この回一挙4点を入れた。
 
 守備では、投げてはエース・西垣雅矢投手がストレートを中心、そして要所でフォークを駆使しながら前橋育英打線を翻弄。篠原による盗塁阻止など、野手陣も堅い守備を見せ、三塁を踏ませなかった。
 
 前橋育英も、2回からマウンドに上がった背番号1の丸山和郁投手が、キレの良いストレートを武器に好投。野手陣にも球際での好守が見られ、8イニング連続で無失点に抑えた。守備で掴んだリズムを攻撃に生かしたいところだったが、盗塁死や併殺などでなかなかチャンスを作ることができず、無得点のイニングが続いた。
 
 初回の4点以外の得点は生まれなかった報徳学園。しかし、このリードを詰められることは一度もなかった。西垣は9回に初めてランナーを2人許したものの、後続を抑えて132球で完封勝利。三振10個を奪う快投だった。また、7回を投げた1回戦の多治見(岐阜)戦も含めて16回連続無失点としている。
 
 報徳学園は、センバツでは8年ぶりのベスト8進出。次戦の準々決勝は、第9日(火)に行われる。