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清宮の進路は? 英語はネイティブレベルの「文武両道」。米大学進学に壁はなし

今夏、球界の注目を一身に集める早実・清宮幸太郎内野手(3年)。高校最後の甲子園出場は叶わなかったものの、その進路に世間の関心が高まっている。進学かプロか。まだまだ目が離せない。

2017/08/01

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系列の早大か米国か、英語はハイレベルで「ノープロブレム」

 早大、もしくは米国の大学進学を選択肢として思い描いていると聞く。系列校の早大進学は容易に想像が付くが、一方の米国の大学に関しては「想定外」ととらえる人が多いかもしれない。
 
 しかし、これは別に驚くことでもなんでもない。清宮が「メジャーリーグでの本塁打王」を夢として抱いていることを考えれば、米国の大学進学は最良の近道と言える。
 
 米国の大学野球は非常にレベルが高く、メジャーリーガーの「原石」と評せるような潜在能力の高いMLBドラフト候補者たちも数多く存在する。そういうハイレベルな環境下に身を置けば、自身の努力次第で急成長が見込めるだろう。
 
 しかも大学野球では多くの投手が現在のメジャーで主流となっているムービング系のボールを当たり前のように投げる。メジャーを目指す清宮にとってはどれも「見たこともないようなボール」だろうが、それを克服することでジャンプアップが可能となるはずだ。
 
 野球の名門校に入学し、NCAA(全米大学体育協会)主催のリーグ戦で結果を残せるような選手になることでMLB球団スカウトの目に留まり、ドラフトに指名されれば、メジャーリーガーの道への第1歩を踏み出せる。
 
 問題は英語だが、清宮の場合は心配ないようだ。実を言えば清宮は家族の英才教育のもと、すでに小学校時代から本格的な英語を学んでいる。中学時代には英語部に在籍し、この頃から将来的なメジャーリーグ移籍を想定し始めていたと言われ、当時を知る関係者曰く「英語の野球用語もすべてマスターしていた」というから驚きだ。
 
 これまで参加した国際大会でも欧米人選手と通訳を付けずに「ネイティブのような流暢な英会話」で堂々と話す清宮の姿は多くのチームメートに目撃されている。

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