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天理が20安打13得点と打線爆発で27年ぶりのベスト4進出!明豊は9回に意地を見せる【全国高校野球】

2017/08/20

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〇天理 13-9 明豊●
 
 第99回全国高校野球選手権大会の第12日(20日・甲子園球場)の第2試合は、天理(奈良)が明豊(大分)を13-9で下して準決勝進出を決めた。
 
 奈良県代表のベスト4進出は1995年の智弁学園以来となる22年ぶりの快挙となった。また、天理のベスト4進出は甲子園優勝を果たした1990年以来となる。
 
 初回、天理は先頭の宮崎の二塁内野安打・杉下の右前安打・神野の四球で一死満塁のチャンスを作ると、森本の適時打で2点を先制。そして、続く安原がスライダーをバックスクリーンに運び3点を追加。その後、続く山口も真ん中に甘く入った変化球を左翼スタンドに運び、明豊先発・橋詰からこの回一挙6点を奪った。
 
 その後、中々追加点を奪えなかった天理だが、6回に先頭の杉下がこの日4本目の安打となる三塁打を放ちチャンスを作ると、太田が深めに守っていた右翼手と二塁手の間に落ちるポテンヒットを放ち、1点を追加。その後もこの日2四球を選んでいる4番・神野が適時二塁打を放ち8点目を追加。
 
 そして、森本の右飛・安原の四球で二死1・3塁の好機を作ると、山口が左中間スタンドギリギリにこの試合2本目の本塁打を放ち、この回5点を奪った。
 
 攻める手を緩めない天理は、7回にも宮崎の二塁打・相手の失策・太田の犠打で一死2・3塁のチャンスを作ると、神野の右犠飛・城下の適時打で2点を加え、リードを10点に広げた。
 
 先発の碓井涼は3回までに3失点と序盤に苦しんだが、4回からは持ち直して無安打投球。内角と外角を上手く使い分ける投球が冴えた。そして、大量リードを奪っている9回には元横綱の輪島大士氏の息子・大地が甲子園初登板。しかし、輪島は佐藤祐に安打・本多に二塁打を浴び、吉村に四球を与え無死満塁のピンチを招くと、代打・三好に満塁本塁打を浴び4失点。結局、輪島は一死も奪えず降板となった。
 
 その後、2回戦の大垣日大戦で完封勝利をマークした2年生左腕・坂根が登板し、この回2度目となる満塁のピンチを招き、2点を失ったがなんとか三死を奪い試合を締めた。
 
 ここまで劇的な勝利を見せてきた明豊だったが、この日は打線が4回以降に沈黙。9回には6得点と意地を見せたが、平成6年の柳ヶ浦高校以来となる大分県勢ベスト4進出とはならなかった。