悲願の初優勝へ広陵が10年ぶりの決勝進出 怪物・中村奨成が2発7打点の大爆発【全国高校野球】
2017/08/22
〇広陵 12-9 天理●
第99回全国高校野球選手権大会の第13日(22日、甲子園球場)の準決勝第1試合は、広陵(広島)の中村奨成捕手が史上最多の大会6号を記録するなど、4安打7打点と活躍。天理(奈良)の猛追を振り切り12-9で下し、10年ぶりの決勝進出を果たした。
10年ぶりに準決勝に進出した広陵と27年ぶりの進出となった天理の一戦は、初回にプロ注目の広陵・中村が、バックスクリーンへ先制2ランを放ち、大会最多タイとなる第5号本塁打で先制する。
一方の天理は、3回裏にチャンスを作り、神野が右中間に2点適時打を放ち同点とする。
同点とされた4回に広陵は、山本の適時打で勝ち越すが、天理がその裏に杉下の右中間を破る2点適時三塁打で勝ち越しに成功する一進一退の展開。
しかし、5回に先頭打者の中村が、左中間へ大会新記録の6号ソロを放ち同点。5回裏にはその中村が無死一三塁から城下のスクイズをダイビングキャッチで防ぎ、勝ち越しを許さず。
6回表、広陵は相手のミスをつき無死二三塁とすると、1死満塁から2番手として継投していたエースの平元が勝ち越しの2点適時打を放つ。
さらに7回表に中村が2死満塁から左翼線へ走者一掃の適時二塁打を放ち、天理を突き放す。この打点で今大会16打点として、大阪桐蔭の萩原圭悟氏が08年に記録した大会記録の15打点を抜き、打点でも大会新記録を打ち立てた。
7回裏に天理の安原が2ラン本塁打を放ち得点を返すが、9回には広陵の丸山が右翼へソロ本塁打を放つと、チャンスから中村が中前適時打でこの日7打点目。さらに佐藤勇も適時打を放ち12得点と突き放す。
9回裏、天理は無死満塁として、安原、森本の適時打で2点を返すと、広陵は平元を下げ、先発の山本が再び登板。押し出しで1点を失うが、広陵が12-9で勝利した。
勝った広陵は10年ぶりの決勝進出。悲願の初優勝に向けてあと1勝とした。