日本、投打で中国を圧倒 3位死守で来夏W杯の切符つかむ【野球U18アジア選手権】
2018/09/10
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「第12回 BFA U18アジア選手権」の3位決定戦が10日、宮崎市内で行われ、野球日本代表「侍ジャパン」U-18代表は中国代表に14-1で7回コールド勝ち。2019年に韓国・釜山で開催予定の「第29回 WBSC U-18ワールドカップ」への出場権を手にした。
大会連覇をかけて今大会に臨んだ日本。しかし、予選ラウンドで韓国と台湾に敗れ、まさかの決勝進出を逃した。アジア枠が3つの来夏のワールドカップ出場権を手にするには、3位入賞が絶対条件だった。
日本は、投打で中国を圧倒。打っては11安打14得点、投げては2番手・柿木蓮(大阪桐蔭)が5回1/3を無失点に抑えた。
試合は、日本先発・板川佳矢(横浜)が初回、先頭打者に左前打を許したが、2番打者の犠打を好フィールディングでさばき、一塁走者を二塁で刺した。だが、1死一、二塁とされると、4番打者に中越二塁打を浴びて先制を許した。
ここで日本は早々と投手を柿木にスイッチ。柿木は後続を146キロの直球で見逃し三振に取った。
その裏、先頭・小園海斗(報徳学園)は四球で出塁すると、快足を生かして二盗に成功。奈良間大己(常葉大菊川)の犠打が野選となり、無死一、三塁のチャンスをつくった。続く中川卓也(大阪桐蔭)の併殺打の間に三塁走者・小園が生還して、同点に追いついた。
2回は2死から小泉航平(大阪桐蔭)の四球、蛭間拓哉(浦和学院)の右前打で一、三塁とすると、日置航(日大三)の今大会初ヒットで勝ち越しに成功した。小園も適時打を放って2点差にリードを広げた。
3回以降も日本は攻撃の手を緩めなかった。3回、3番・中川からの大阪桐蔭クリーンアップで無死満塁にすると、併殺崩れとエラーで2 点を追加。4、5 回にも藤原恭大(大阪桐蔭)の併殺崩れ、根尾昂(大阪桐蔭)と小園の適時打で着実に得点した。6回は、日置の2点適時二塁打などが飛び出し、一挙5得点。
7回の守備は、根尾がマウンドに上がり、自己最速150キロを計測する気迫のピッチングで三者凡退に締めた。
ここ2試合の台湾、韓国戦ではいずれも1得点だった日本だが、この日は毎回得点の11安打14得点と打線が爆発した。
国体に出場しない代表選手たちにとっては、高校最後の試合となった今大会。目指していた連覇には届かなかったが、3位の結果と来夏のワールドカップ出場権をつかんだ。
国体は9月30日から4日間、福井市の福井県営野球場で開催され、12校(補欠2校)が出場する。