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【MLB】田澤と深刻度が異なる青木の休養――来季契約へ厳しい現実

今季のMLB日本人選手は、みな早々とシーズンを終えた。最近では田澤が今季は勤続疲労を考慮して残り試合は登板しないことが発表されている。一方、脳しんとう再発で専門医の診断を仰いだ青木はどうなるのか。今季復帰しない可能性が高いが、その場合、来季以降の契約に影響を及ぼすのは必至だ。

2015/09/20

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早々とシーズンを終えた、今季のMLB日本人選手

 ジャイアンツ・青木宣親は脳しんとうの後遺症へのリハビリに専念するため、今季の残り試合は休養する可能性が高い。続けてレッドソックス・田沢純一は休養のため、今季の残り試合には登板しないことが、15日に球団から発表された。

 ペナントレースが佳境を迎える9月だというのに、今季のメジャーシーンは日本人には寂しい限りだ。

 レンジャーズ・ダルビッシュ有は右肘手術のため、開幕前に今季絶望。
 藤川球児は退団し、独立リーグ・四国へ移った。レッドソックス・上原浩治は8月7日に右手首を骨折し、早々に今シーズンを終えた。

 カブス・和田毅とブルージェイズ・川崎宗則はベンチ入り枠が40人に拡大された9月からメジャーに招集されたが、実質的には戦力外扱いで昇格後も出場機会はわずか。両軍ともにプレーオフ進出の可能性は高いものの、そこでは登録メンバー外となるのが決定的な状況だ。

 実働メンバーといえば、ヤンキース・田中将大と、マリナーズ・岩隈久志の2人の先発投手。野手では現役メジャー最年長のマーリンズ・イチローだけである。

 いずれのケースも離脱理由はさまざま。一概に論じることはできない。ただ、来季以降に目を向けた場合に、最も心配なのは脳しんとうという厄介な爆弾を背負った青木だ。

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