大谷翔平、7回2失点の好投でエンゼルス勝利に貢献 自己最多117球を投げ2桁王手9勝目
2021/09/04
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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、本拠地でのテキサス・レンジャーズ戦に「2番・投手」の二刀流で先発出場。自己最多117球を投げ抜き、7回2失点の好投で9勝目を挙げた。
初回、大谷は得点圏に走者を背負うも、無失点で切り抜けるまずまずの立ち上がり。するとその裏、先頭のデビッド・フレッチャー内野手が安打で出塁すると、大谷の二ゴロの間に二塁へ。続く3番フィル・ゴスリン内野手、4番ジャレッド・ウォルシュ内野手の連打で2点を先制し、幸先の良いスタートを切った。
援護をもらった大谷だったが、直後の2回、1死一塁で8番ジェイソン・マーティン外野手に投じた初球。甘く入った95.5マイル(約154キロ)のフォーシームを捉えられ、ライトスタンドへと運ばれた。それでも大谷は、後続を連続三振で断ち同点で食い止めた。
以降は、両チーム投手の好投で互いに追加点は許さず。5回裏には、2死一、三塁のチャンスで大谷が打席を迎えたが、2番手デニス・サンタナ投手の初球のスライダーを捉えきれず右フライに倒れた。
2-2のまま試合は6回へ。ともにあと一本が出ない状況で、均衡を破ったのはエンゼルスだった。
6回裏、ジョー・アデル外野手、ブランドン・マーシュ外野手の若手コンビが連打で2死二、三塁の絶好機を演出。この場面で大谷とバッテリーを組む7番マックス・スタッシ捕手がショート深めにしぶとく適時内野安打を放ち、勝ち越しに成功した。
3-2となり勝ち投手の権利が発生した大谷は、7回も続投。ピンチを背負うも得点を与えず、自己最多の117球を投げ切ると、裏の打席を終えてから降板した。
その後、8回はスティーブ・シーシェク投手、9回は守護神ライセル・イグレシアス投手がそれぞれリードを守り抜き、エンゼルスは3-2で勝利。大谷は2桁勝利に王手をかける9勝目を手にした。
この日の大谷は、4打数無安打と打撃では活躍できなかったが、投手として、7回(117球)を投げ、被安打7、奪三振8、与四球2、失点2の熱投。160キロを超えるストレートとタイミングを外す変化球を巧みに操り、見事チームを勝利へと導いた。