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【MLB】エース田中の穴は元サイ・ヤング受賞投手。代役活躍が象徴、ヤンキースのしぶとさ

田中将大が右太もも裏の故障で、次回先発を回避することになった。ヤンキースがワイルドカードに回った場合、運命を託すべきは田中よりもこのところ好調のC.C.サバシアだという声も上がり始めた。

2015/09/22

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天王山を前にエースが故障

 ヤンキースがワイルドカードに回った場合、運命を決する1ゲームプレーオフの先発を担うのは、田中将大ではなくC.C.サバシアかもしれない。

 田中は、今季最重要カードとなる9月21日からのトロントでの対ブルージェイズ3連戦での先発を、右太もも裏の故障で回避することになった。

 ジョー・ジラルディ監督がメディアに公表したのは、20日のメッツ戦の試合前の定例会見でのことだった。地元紙『ニューヨーク・タイムズ』のデビッド・ウォールドスタイン記者によると、この会見の雰囲気は最初から普段とは異なるものだったようだ。

Yankees Manager Joe Girardi opened his pregame news conference Sunday afternoon by saying he would start the proceedings. Normally, Girardi begins by fielding questions from reporters, so it was clear some kind of announcement was coming, and very likely it was bad news.
ヤンキース監督のジョー・ジラルディは、日曜午後の試合前の会見を始めるにあたり、まずは自分が喋らせてもらうと語った。通常なら、ジラルディは記者から質問を募る形式で会見を始める。したがって、この後何らかの発表があることは明らかだった。そして、それが悪いニュースであることも。

 田中の負傷はヤンキースにとってあまりに痛い。20日終了時点で、ヤンキースは首位のブルージェイズに2.5差。21日からの直接対決で3連勝すれば、一気に首位に躍り出る。そしてその3戦目に先発予定だったのが、ここのところ安定した投球を見せているエースの田中だった。

 しかし、『ESPN』のウォレス・マシューズ記者は、悲観的になる必要はないと主張する。

 今季のヤンキースは故障者や不調者がいくら出ても、それをカバーする代役が必ず現れる、しぶとさがあるからだ。

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