大谷翔平、8回10K2失点の好投も10勝目ならず エンゼルスは土壇場同点も延長の末3連敗
2021/09/20
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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、本拠地でのオークランド・アスレチックス戦に「2番・投手」で投打二刀流出場。投手としては8回10奪三振2失点の好投を見せたが、援護点はなく今季10勝目はならなかった。打者としては2打数無安打の成績で、チームは3連敗を喫している。
投手・大谷は1、2回と無失点に抑える順調な立ち上がりをみせる。
しかし3回、先頭打者8番ヤン・ゴームズ捕手に真ん中高めに浮いたスライダーを捉えられ被弾。先制点を献上した。その後も得点圏に走者を出すピンチを招いたが、粘りの投球でそれ以上の追加点は許さず、最少失点で切り抜けた。
4回は、先頭のジェド・ローリー内野手を空振り三振に抑えるも、続く6番マット・チャプマン内野手にまたもやセンター方向に伸びる豪快な一発を浴びた。2イニング連続で本塁打を許し、リードを2点に広げられた。
2本の本塁打で2点を失った大谷だったが、5、6回はいずれも3人の打者で封じ込めた。さらに7回にはギアを一つ上げ、3者連続三振を奪う圧巻の投球を披露し、チームに流れを呼び込んだ。
終盤8回は四死球で満塁のピンチを迎えるも、後続の打者をしっかり抑えこの回も無失点。8回裏の打席後に試合から退き、味方の反撃を待った。
すると9回、大谷の好投に応えるように、ついに打線が奮起。フィル・ゴスリン内野手、ジャレッド・ウォルシュ内野手の連打でチャンスを作ると、ホセ・ロハス外野手がライトへ2点適時打。9回1死から土壇場で同点に追いついた。
試合はそのままタイブレーク制(無死二塁から開始)が適用される延長戦へ。しかし、延長10回表、1死三塁からローリーに勝ち越しの犠飛を許すと、裏の攻撃で反撃できず、これが決勝点。エンゼルスは2-3で敗れ、本拠地3連敗を喫した。
この日の大谷は、8回(108球)を投げ、被安打5、被本塁打2、与四死球4、奪三振10、失点2の成績。防御率3.28、WHIP1.11となっている。
なお、打者・大谷は、相手先発フランキー・モンタス投手と3打席対戦し、四球、敬遠、投ゴロ。継投に入ったジェイク・ディークマン投手と対峙した第4打席では、空振り三振に倒れ、自らを援護することはできなかった。この日は、2打数無安打の成績で、打率.257、OPS.952(出塁率.360+長打率.592)となっている。