大谷翔平、8回2失点熱投も勝ち星ならず「球数が少なければ9回も出たいと思っていた」
2021/09/20
Getty Images
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手は、右腕の張りのため予定していたオークランド・アスレチックス戦の先発登板を2日間延期したにもかかわらず、8回10奪三振とシャープな投球を見せ、アメリカン・リーグ最優秀選手賞(MVP)の最有力候補としての地位を確立している。米公式サイト『MLB.com』が報じた。
大谷は、この日のアスレチックスとの最終戦では、2本のソロホームランを打たれ、2桁10勝目は叶わず。今季成績を22先発、123回1/3を投げ、9勝2敗、防御率3.28、146奪三振としている。
エンゼルスのジョー・マドン監督は、「大谷は見事にやり遂げた。2本の本塁打を打たれたが、それ以外は素晴らしい出来で、本当に良くやってくれた」と語っている。大谷は今年少なくとももう1回はマウンドに立つ予定である一方、メジャー3位の44本塁打を放っており、更なる本塁打の記録が期待されている。
また大谷はこの日、初回2つの三振を奪う立ち上がりに始まり、降板した8回には速球が99マイル(約159キロ)に達するなど、目の覚めるような投球で、健康面への不安を払拭した。15日(日本時間16日)には、今シーズンの活動を停止するのではないかと心配されていたが、大谷は、この日の登板で体調は良好だったと語っている。
大谷は通訳の水原一平氏を通じて、「自身の健康面についてあまり深刻には考えていなかったが、登板するのに2、3日は必要だった。もし球数が少なければ、9回も出たいと思っていた」と語った。
大谷は3回にアスレチックスのヤン・ゴームズに、4回にはマット・チャップマンにそれぞれソロ本塁打を打たれた。だがそれ以外は、被安打5、与四球3(四死球4)と圧倒的な投球を見せた。
大谷は、「すべての球種で上手くコントロールできたが、この2本の本塁打を打たれたのは非常に残念だった。最近はソロホームランを打たれることが多く、改善していかなければならない」と述べている。
エンゼルスは、9回に2点を取り、大谷の「負け」は消したが、結局、延長戦の末に敗れ、アスレチックスとのシーズン成績を4勝15敗で終えた。