【MLB】15年目自己ワーストのイチロー、通算3000安打へ来季契約が最大の障害に
マーリンズ・イチローがメジャー15年目を自己ワーストの数字で終えようとしている。このままいくと、3000本安打がかかった来季はメジャー契約すら危うくなる。
2015/09/29
Getty Images
メジャー契約に今季成績は大きな障害に
ちなみにイチローは04年に自己最高の.869をマーク。8割超えは5シーズンあり、昨季までのメジャー通算OPSは.771。日本では通算.943と高い数字を残した。
もちろん、OPSではスラッガータイプの選手が優遇される傾向にある。イチローのようなリードオフマンタイプの評価には不利な面は否めない。ただ、それでも5割台というのは、過去の自身の通算OPSと比較しても衰えは明らか。シーズン100試合以上出場した日本人野手で、OPS5割台は過去一人もいない。
OPSに限らず、打率.235、90安打、二塁打5本、20打点、11盗塁と軒並み自己最低に終わる危機に瀕している。9月の月間打率.158は、7月に自己ワーストを更新したばかりの.195を下回るのは確実だ。
こうなると、来季メジャー契約には大きな障害ばかりが目につく。正直、OPS5割台のベテランとのメジャー契約は、通常の球団ではあり得ない。残る僅かな試合数での挽回も、非現実的なところまできている。
マーリンズ残留を基本線と見る米メディアはいくつか散見されるが、果たして。目前に迫ったメジャー通算3000安打へ、最大の障害は相手投手ではなく、来季の契約そのものにある。
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