【MLB】2016年も低調? イチローの3000本安打は見たいが……米では再契約に批判的な声も
マーリンズがイチローと再契約を結んだのは間違いだと主張している意見がアメリカには一部ある。セイバー指標で判断する限り、「もはやかつてのイチローではない」というのが、その理由だ。
2015/11/10
Getty Images
ベストの編成で臨むためにも再契約をすべきではなかった
WARがマイナスということは、勝利への貢献度はメジャー最低レベルの選手より劣っていたことを示している。ISOとは長打率-打率で導き出す純粋なパワー指標だ。
イチローの.050は今季400打席以上の両リーグ211人中ワースト2だ。スラッシュラインとは打率/出塁率/長打率のことで、一般的には出塁率が3割未満だと、レギュラー失格と見なされる。
冷徹なセイバー指標で判断する限り、イチローの2015年の実績には相当辛い点を付けざるを得ないだろう。
記事では、守備ではまだイチローは及第点であることをセイバー指標で示しているが、総合的にはマーリンズがイチローと来季の契約を締結したことに疑問を投げかけている。他球団では常識のセイバー指標を駆使して選手を評価することや、編成を行うことが、マーリンズでは立ち遅れているではないかというのだ。
3000本安打は目前で、その偉業をマーリンズの一員として達成することができればファンには最高のプレゼントになる。
それでも、マーリンズは来季ベストの編成で臨むためにも再契約すべきではなかったと主張し、最後に以下のように記事を締めくくっている。
We all love Ichiro. We all wish it was 2004, but it is not.
Ichiro was bad in 2015 and is likely to be bad in 2016.
我々は皆イチローが好きだ。今が2004年(訳者注 この年イチローはシーズン262安打のメジャー記録を樹立した)であってくれればと思う。しかし、現実はそうではない。2015年のイチローは低調だったが、2016年も同様だろう。
出典:“Miami Marlins Season review : Ichiro Suzuki”@ fansided on SI.com by Michael Sonbeek in Nov. 6th 2015