【MLB】主要タイトル独占のカブス。01年マリナーズ以来の快挙で、鮮烈な1年目が改めて脚光を浴びたイチロー
18日までに発表された各賞で、新人王、最優秀監督賞、サイ・ヤング賞、MVPの4賞のうち3つのタイトルでカブスの選手と監督が輝いた。これはイチローがMVP&新人王に輝いた01年のマリナーズ以来の快挙だ。
2015/11/20
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来季3000本安打達成で殿堂入りを果たせるか
ちなみにこの年、マリナーズでもう一人表彰されたのは指揮官のルー・ピネラで最優秀監督賞を受賞した。なにしろ01年のマリナーズは強かった。リーグ優勝決定シリーズでヤンキースに敗れたものの、メジャータイ記録の116勝(46敗)を挙げ地区制覇。コミッショナー特別表彰も受けた。日本人では佐々木主浩も鉄壁の守護神として君臨していた。
なお、ナリーグで前回4表彰のうち3つを占めたチームは、1991年のブレーブスまでさかのぼる。この年はテリー・ペンドルトンがMVP、トム・グラビンがサイ・ヤング賞、ボビー・コックスが最優秀監督賞を受賞した。
カブスでは1984年にライン・サンドバーグがMVP、リック・サトクリフがサイ・ヤング賞、ジム・フレイが最優秀監督賞を受賞している。
鮮烈すぎるデビューイヤーがあらためて脚光を浴びることとなったイチロー。一方で、残念ながら終幕も確実に近寄ってきている。
その資格はもう十分有していると見る声も多いが、あと65本に迫ったメジャー通算3000安打という金字塔を打ち立て、大団円の末に殿堂入りを果たせるか。
すでに成し遂げた偉業の前に「終わりよければ全て良し」という格言はイチローの場合にはあてはまらないが、グッドエンディングを多くのファンが待ち望んでいる。