大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » メジャーリーグ最新情報 » 上原浩治 » 【MLB】「7回までにリードを許せば最悪の時を迎える」上原、キンブレルは、メジャーNo.1の8-9回コンビ?

【MLB】「7回までにリードを許せば最悪の時を迎える」上原、キンブレルは、メジャーNo.1の8-9回コンビ?

来季のレッドソックスブルペンは8回に上原を回し、9回は新戦力のキンブレルが締める。メジャー有数のクロ―ザー2人は来季レッドソックスの勝利の方程式を構築できるだろうか。

2015/11/24

text By

photo

Getty Images



上原、キンブレルの驚愕の実績

 11月13日、レッドソックスはマイナーリーガー4人と交換で、パドレスからクレイグ・キンブレルを獲得した。今季39セーブ、過去5年で224セーブを挙げたメジャー屈指のクローザーだ。キンブレルの加入で、来季上原浩治は8回を担うセットアップマンに転向することになる。スポーツブログポータルサイトの『SBネーション』は、このコンビを他球団の強力リリーバーデュオと比較し評価している。

 このオフ、レッドソックスにとってブルペンは先発ローテーションと並ぶ大きな補強課題だった。記事では、キンブレルの獲得を「ブルペンを100倍強力にするもの」と誇張を用いて高く評価している。より絶対的なクローザーが加わることで、上原や田澤はそれぞれ1イニング前を担当することになり、結果的にブルペン全体が厚みを増すからだ。

 キンブレルと上原の過去3年の数字を合算すると、367投球回で防御率は1.81。奪三振は投球回を遥かに上回る508で、与四球は95でしかない。記事では以下の表現で2人の驚愕の実績を賛美している。

These two are very good and having them on the same team is borderline unfair.
この素晴らしい2人が同一球団に在籍することは、ほとんど不公平とも言えるレベルだ。

 ここで湧き出る疑問は、彼らは球界No1の救援コンビなのかということだ。優秀なリリーバーのいる球団は数多くあるが、これほどまでのレベルの投手を複数保有するケースは多くない。そして、その稀な例としてロイヤルズ、ヤンキース、パイレーツを挙げ、レッドソックスと比較している。

1 2