これが泣ける! 胸アツな野球映画5選。白球にかける情熱、仲間との友情に号泣必至…実話を基にした名作たち
2022/08/19
Getty Images
激しい差別や偏見に負けず、自身のプレーを貫く姿に胸がふるえる名作
ジャッキー・ロビンソン 写真:getty images
『42〜世界を変えた男〜』(2013)
原題:42
監督:ブライアン・ヘルゲランド
脚本:ブライアン・ヘルゲランド
キャスト:チャドウィック・ボーズマン、ハリソン・フォード、レイチェル・ロビンソン
【作品内容】
時は1947年。ブルックリン・ドジャース(ロサンゼルス・ドジャースの前身)のゼネラルマネージャーを務めるリッキー(ハリソン・フォード)は、黒人のみの野球リーグ「ニグロリーグ」のスター選手、ジャッキー・ロビンソン(チャドウィック・ボーズマン)の才能に惚れこみ、彼をチームに迎え入れる。しかし、当時は黒人差別が根強く、ロビンソンはチームメイトや自球団のファンからも差別を受け、心をすり減らしていく。しかし、差別にもめげず、全身全霊で野球に打ち込みつづけるうちに、偏見にまみれていた周囲の目は次第に変化の兆しを見せはじめる。
【解説】
主役のジャッキー・ロビンソンを演じたチャドウィック・ボーズマンは、本作をきっかけに知名度を上げ、2018年にはマーベル映画『ブラック・パンサー』で主演を務めるなど、ハリウッドで不動の地位を築いた。監督のブライアン・ヘルゲランドは、『L.A.コンフィデンシャル』や『ミスティック・リバー』のシナリオを担当した、名脚本家。本作では熟練の演出でドラマを静かに盛り上げる。
当時のアメリカで公然と行われていたリアルな差別描写に胸が搔きむしられる。しかし、見進めるにつれ、言葉ではなくプレーで周囲の目を変えていくジャッキーの姿に、思わず胸がアツくなるだろう。時にジャッキーと激しく衝突しながらも、その才能を信じる初老のゼネラルマネージャーを演じたハリソン・フォードの芝居も見応え抜群だ。