これが泣ける! 胸アツな野球映画5選。白球にかける情熱、仲間との友情に号泣必至…実話を基にした名作たち
2022/08/19
Getty Images
野球を通じて誇りを取り戻す若き日系移民たちの儚くも熱い青春
朝日が結成された1914年のアメリカの球場の様子【GettyImages】
『バンクーバーの朝日』(2013)
監督:石井裕也
脚本:奥寺佐渡子
キャスト:妻夫木聡、亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮
【作品内容】
1900年代に入って間もない頃、多くの若者は不景気な日本を飛び出し、成功を求めてカナダへと渡った。しかし現実は厳しく、差別や搾取に苛まれる日々が彼らを待ち受けていた。そんな中、バンクーバーの日本人街に野球チーム「バンクーバー朝日」が結成される。キャプテンに就いたレジー笠原(妻夫木聡)は、体格で上回る白人チームに勝つため、バントや盗塁を駆使したプレースタイルを考案。機敏さを活かした頭脳的な野球は「サムライ野球」と称され、日系移民に勇気を与えると同時に、彼らに偏見の目を向けていた白人たちからも認められるようになる。順風満帆に思われた「バンクーバー朝日」だったが、戦争の影が忍び寄り、事態は思いも寄らぬ方向へと進んでいく…。
【解説】
戦前のカナダ・バンクーバーに実在した日系人野球チーム「バンクーバー朝日」を描いた、フジテレビジョン開局55周年記念作品。監督は『舟を編む』(2013)で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した石井裕也。当時のバンクーバーの雰囲気を再現するため、北関東に巨大なロケセットを組んで撮影が敢行された。
亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮といった、野球経験のある俳優がメインキャストを務めていることもあり、プレーシーンには説得力があり、観ていて思わず力が入るほど。野球を通じて絆を深めていくチームメイトたち、「バンクーバー朝日」の活躍に励まされる日系移民たちの姿に、胸が熱くなること間違いないだろう。