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【MLB】イチローと同僚に。5年契約でマーリンズ入団のチェン、毎年デッドラインの放出候補の可能性も

オリオールズからFAとなっていた元中日の左腕チェン・ウェインがマーリンズとの5年契約に合意。新天地では2番手を期待されるチェンだが、悪名高いマーリンズ故に、数年で放出される可能性もある。

2016/01/13

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マーリンズにとって異例の長期契約

 現地時間12日、マイアミ・マーリンズがオリオールズからFAとなっていた左腕、チェン・ウェインとの契約合意に至ったことを複数のメディアが報じた。チェンはエースのホセ・フェルナンデスに続く先発2番手を務めることが期待されている。MLB公式サイトである『MLB.com』は「マーリンズがチェンと5年契約を敢行」と題して報じた。
 
The organization traditionally has been reluctant to sign veteran pitchers to multiyear contracts. But Miami was willing to make an exception for Chen.
マーリンズは伝統的にベテラン投手と複数年契約を結ぶことを嫌ってきた。しかしマイアミはチェンのために例外を作ることを決意した。
 
 チェンは昨シーズン31試合に登板し11勝8敗、防御率3.34を記録。メジャー通算では4年間で706回2/3を投げ、46勝をマークしている。メジャー経験は4年だが、2004年から2011年は中日ドラゴンズでプレーしており、現在30歳。マーリンズが30歳を超える投手と複数年契約を結んだのは、2011年オフにマーク・バーリーと4年契約を結んで以来のことだ。記事では、マーリンズがチェンを獲得した大きな理由の一つに、ドラフト指名権を失わないことがあげられている。
 
Because Chen, a fixture with the Orioles since 2012, rejected their qualifying offer, Baltimore will receive a compensatory Draft pick, and the Marlins, whose No. 7 overall pick is protected, will forfeit their next pick (No. 46). Not having to surrender a first-round Draft pick surely made signing Chen an attractive option to Miami.
2012年からオリオールズでプレーするチェンは古巣からのクオリファイング・オファーを断ったため、オリオールズはマーリンズからドラフト指名権を受け取れる。しかしマーリンズの全体7位の権利は保護(※)されているため、次の46位の指名権が譲渡される。1巡目の指名権を失わないことはマーリンズにとって魅力的な選択肢だった。
※:全体10位以内の指名権は譲渡の対象外
 
 昨シーズンは大きな期待を受けるも、主力の故障渦に見舞われ借金20に終わったマーリンズだが、主力選手の多くは今季も在籍。状態さえ万全なら、再び上位進出を目指せると読んだ結果が、チェンの獲得というわけだ。
 
 チェンの加入によってローテーションのトップをホセ・フェルナンデス、チェンのデュオが務めることとなり、トム・コーラー、ジャレット・コザートが3、4番手に回る。5番手はマイナー契約で加入したエドウィン・ジャクソンら複数の投手で争うと形が予想さている。課題の2番手に適材を得たことでなんとか戦える形が整ったと言えるだろう。

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