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【アメリカの眼】ヤンキース先発ローテ、最高と最悪のシナリオ「田中の右肘はチームで最も大事なパーツ」

3年目を迎える田中将大。米メディアは田中に予想される最高と最悪のシチュエーションを予想している。

2016/02/06

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肘を故障すれば絶望的な事態

 最悪のシナリオとしては、やはり肘の故障があげられている。
 
Worst case scenario: That ticking time bomb of an elbow finally explodes. Ever since he partially tore his UCL in 2014, there’s been a paranoia that he’s going to eventually need Tommy John surgery. Tanaka’s right elbow could be the most important body part for the 2016 Yankees.
最悪のケースとしては、肘の時限爆弾がついに爆発することがあげられる。2014年に田中が右肘靭帯を部分断裂して以降、彼がトミー・ジョン手術を必要とするだろうという予想は常に付きまとっている。田中の右肘は2016年のヤンキースにとって最も大切な体のパーツとなるだろう。
 
 2014年7月に右肘を故障、それ以降田中についての米報道には常にトミー・ジョン手術の文字がついて回っている。昨年は肘の故障こそなかったものの、4月下旬に右腕を故障して約1カ月の戦線離脱。腕の故障は肘をかばって投げていることが原因ではないかとの声も上がった。
 トミー・ジョン手術を受けることになればシーズン全休は確実、田中に予想される最悪のシナリオが発生すれば、先発投手陣に不安を抱えるヤンキースにとっては、絶望的な事態となる。
 

セベリーノの活躍もヤンキースにとって不可欠

 田中以外の5投手については、マイケル・ピネダは高いK/BBを誇る素晴らしい投手となれるが、昨年のような安定感に乏しい結果に終わる可能性もあると指摘。ネイサン・イオバルディは最高で素晴らしい2~3番手投手、悪ければ223安打を打たれた2014年のような投球と予想している。
 
 今季初めてフルシーズンを迎えるルイス・セベリーノに対しては、球界最高峰の若手投手となれる器と絶賛、最悪のシナリオは2年目のジンクスをあげた。そのうえで「彼はヤンキースにとっての希望でなくてはならない」とある程度の活躍はヤンキースが戦ううえでの絶対条件だとしている。
 
 C.C.サバシア、イバン・ノバのベテラン二人については悪ければ近年のような防御率5点台のピッチングに終わるだろうが、全盛期に近い投球を見せられる兆しもあるとされている。
 
 こうして各投手の予想を見ると、一番ふり幅の大きいのが田中であることがわかる。3年目の日本人右腕がどれだけ期待に近い成績を残せるかが、ヤンキースの2016年を大きく左右することになる。
 
出典:Best and worst case scenarios for the Yankees’ rotation by Tom Scibelli in SB Nation on Feb.3 2016

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