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【アメリカの眼】ダルとチームメイト、元広島の助っ人投手の大減量成功が話題に。そのダイエット法とは?

レンジャースでプレーする元広島コルビー・ルイスの大幅な減量が話題となっている。週に320kmのロードバイクで12kgの減量に成功したというルイス。万全の状態で36歳のシーズンに備える。

2016/02/21

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サイクリングの楽しさに目覚めて

 サイクリングを始めた初日こそ「妻にどこまで続けられるかわからない」と弱音をはき、「クールダウンするのも嫌になるほど疲弊した」というが、続けていくうちにサイクリングの楽しさに目覚めたようで、現在では週に200マイル(約322km)を漕ぐサイクリングマニアになっている。
 
“It’s relaxing for me,” Lewis said. “The other day I went on a 60-mile ride, there were grapes on one side of me, the oranges were in bloom, it was awesome. It smelled great. I was relaxing and enjoying myself.”
「とってもリラックスできるんだ。ある日60マイル(約75km)のライドに行ったんだが、そこでは未知の片方ではグレープが広がり、オレンジが花を咲かせていた。印象的な景色だったよ。匂いも素晴らしかった。とてもリラックスできるし、サイクリングをエンジョイしているよ」
 
 08~09年に所属したカープでも、自宅から球場まで約15分の距離を自転車で通っていたルイス。今回のトレーニングを経て自転車の楽しさに気づいたようで「これが僕が本当に楽しめるスポーツだ」と語っており、引退後も続けていくつもりだという。
 
 ただサイクリングを楽しんでいるだけでなく、体にも効果はきっちり表れている。先述のように、体重は自己ベストに近い108kgまで減量。2年連続で200イニングをクリアしたレンジャース復帰当初の状態に近くなっている。キャンプ初日となる金曜日にブルペンに入るなど調整は順調に進んでおり、膝の故障の影響を感じさせない。
 
 チームの投手陣では最年長となる36歳に対し、レンジャースのバニスター監督は「ルイスはとても良い顔をしているね、笑顔とエネルギーに溢れているよ」と、そのコンディションの良さに目を細めている。
 
「(ロードバイクは)僕の体を絞ることにおいて、そしてシーズンへの準備にとても良い影響を与えてくれたけど、これからは野球の面で自分のやることをやっていくよ。バイクが僕をより良い投手にしてくれるわけではないからね」と今後は投球の調整を中心にしていくというルイス。カープでの2年間で26勝、メジャー10年間で通算71勝をあげているベテラン右腕、ロードバイクの助力を経て臨む16年シーズンは、さらなる好成績も期待できそうだ。
 
出典:Lewis pedals his way to fitness by T.R. Sullivan in MLB.com on Feb.19 2016

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