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【MLB】イチロー、40代にして衰えぬスピード。メジャー通算3000本安打達成へ「自慢の脚」が助けに

メジャー通算3000本安打まで残り65本。大記録達成に向けて、衰え知らずの足がカギを握るかもしれない。

2016/02/24

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自慢の脚が、3000本安打達成の助けに

 日本のプロレベルでは、一塁到達へ3秒90を切れば「かなりの俊足」と分類される。パ・リーグを中継する『パ・リーグTV』では動画特集の中で、昨季の優秀な一塁到達タイムを計測している。
 
 1位 西川遥輝(日本ハム)左 3秒17
 2位 荻野貴司(ロッテ)右 3秒31
 3位 柳田悠岐(ソフトバンク)左 3秒41
 4位 岡田幸文(ロッテ)左 3秒44
 5位 中島卓也(日本ハム)左 3秒51
 
 こちらは平均タイムではなく、年間ベストタイム。それでもメジャーベストだったハミルトンの3秒52をいずれも上回っているのは興味深い。
 
 1位の西川と2位の荻野は、よりタイムが速くなるセーフティーバント。計測方法の違いによる誤差もあるかもしれない。またメジャーに比べると、日本は走り打ちの意識が染みついており、平均しても一塁到達タイムはメジャーより速い、と指摘する関係者は多い。
 
 もっとも日米の名前を並べてみたところで、やはり出色なのは40代のイチローが堂々ランクインしていることだろう。
 
 記録サイト最大手『ファングラフ』では、内野安打の統計をイチローが2年目の2002年から付け始めた。過去の選手たちとの比較はできない。それでもイチローが02年からの14年間で記録した内野安打(バント安打を除く)527本は、2位のデレク・ジーター(元ヤンキース)の293本を大きく引き離した断トツのトップだ。
 
 メジャー通算3000安打に、あと65本と迫る。昨季は91安打で、うち内野安打は14本だった。ボテボテの内野安打での出塁は、格好良いものではないという見方もある。
 
 一方で大柄なメジャーリーガーの中、小柄なイチローがさっそうと一塁を駆け抜ける姿は、象徴的なシーンでもあり、ファンを大いに熱狂させてきた。
 
 出場機会が限られてきている中、今季中の3000安打到達は決して簡単な数字ではないが、今も衰えないスピードが大きな助けになるだろう。

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