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【アメリカの眼】陳、岩隈、前田との契約はプラス。米セイバー系サイトが各球団の補強戦略を格付け

メジャーではスプリングトレーニングが始まった。これはストーブリーグの終わりでもある。セイバー系サイトの『ファングラフズ』は全30球団のオフの補強を「格付け」した。

2016/02/25

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前田ら新加入3人の投手がグレインキーを埋める

6位 ドジャース (評価:B+)
14年オフにアンドリュー・フリードマンが編成担当の最高責任者に就任して以来、その方針が極端に変化した。
 
The front office clearly believes in the value of depth, and so they spread their money around instead of locking up one or two high-end players, and while it isn’t going to be viewed as positively from a P.R. perspective, I think it’s a better way to win baseball games.
フロントオフィスは明らかに全体の選手層を厚くすることを重視している。かつては少数のスター狙いだったが、今は補強資金を広く浅く費やしている。これは営業的観点からは必ずしも有効とは言えないが、勝利を得るにはより良い手だ。
 
「少数の突出したスターよりチーム全体の層の厚さ」これが現在のドジャースの戦略だ。このオフに獲得、または再契約した戦力としては、先発投手ではスコット・カズミアー、ブレット・アンダーソンそして前田健太らがいる。記事では、この3人のだれもFAで流出したザック・グレインキーには及ばないが、3人合計ではグレインキーと再契約する以上の価値を齎したとしても驚くにはあたらない、としている。
 
 ちなみに1位は目玉FAと見なされていたジェイソン・ヘイワード、ベン・ゾブリストらを獲得したカブスだ。興味深いことに、2位にはオフに主力を大量に放出し、今季は最下位が確実視されているブリュワーズが入っている。
 
 これを見てもわかるように、このランキングは戦力評価ではない。
 ブリュワーズはこれらのトレードの見返りで若手有望株を獲得している。あくまで、チームの置かれている状況に即した戦略を立て、それに沿った編成を進めたか否かが評価基準になっているのだ。
 
出典:”Grading the offseasons for all 30 teams”@ fangraphs by Dave Cameron in Feb. 22nd 2016

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