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【アメリカの眼】マリナーズ李大浩「ここが最後の頂」。韓国・日本での経験を糧にメジャーへ挑戦

メジャー枠を勝ち取るためスプリングトレーニングでアピールを続ける元ソフトバンクの李大浩。33歳の右打者は自慢の打撃、そして韓国や日本での経験を武器に熾烈なレギュラー争いに挑んでいる。

2016/02/27

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ベースボールをプレーする者にとってMLBは最後の頂

 韓国、そして日本球界での経験を糧に李大浩はシアトル・マリナーズの背番号を勝ち取るために戦っている。地元紙『Seattle times』は25日、「メジャーでプレーする夢を追う33歳の李大浩」と題して、長年の夢に手を届かせるべくして奮闘する韓国人一塁手の姿を取り上げている。
 
“It’s a dream come true to come to the major leagues,” he said through an interpreter. “This is the last stop for people who play baseball.”
「メジャーリーグでプレーするという夢が現実のものになったよ」と李は通訳を通して語った。「ここはベースボールをプレーする者たちにとっての最後の頂なんだ」

 2001年に韓国プロ野球のロッテ・ジャイアンツに入団。韓国では06、10年に2度三冠王を獲得するなど、球界を代表する打者として君臨した李。韓国代表として08年の北京五輪、09と13年のWBC、昨年行われたプレミア12など数多くの国際大会にも出場している。
 
 2012年にはFA権を公使し、NPBのオリックスに入団。オリックスとソフトバンクに2年ずつ在籍し、主に4番打者として活躍した。4年間で打率.293、98本塁打、348打点、オールスター出場3回に加え、昨年の日本シリーズではシリーズMVPも獲得している。
 
 世界的にもレベルの高い2つのリーグ、そして数多くの国際大会での経験はメジャー契約を目指すうえで李の大きな武器になっている。
 
Lee believes the 11 years in the Korean Baseball Organization, four in the Japan Central League and his time in the World Baseball Classic and other international tournaments have prepared him for major-league competition.
“All those games I’ve played, they help,” he said.
李は韓国プロ野球での11年、日本野球での4年、そしてワールドベースボールクラシックをはじめとする数々の国際大会、これらの経験がメジャーリーグで競争を行ううえでの備えになると信じている。「これまでにプレーしてきた数々の試合、それらすべてが自分の助けになるだろう」と彼は言う。

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