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【アメリカの眼】川崎のカラオケパフォーマンスが話題。マッドン監督に必要な「真面目と笑いを同時に表現できる選手」

カブスで招待選手としてプレー中の川崎が見せた、カラオケステージが大きな話題となっている。すでに新天地のチームメイトにもなじんでいる様子の川崎。リラックスを監督としての信条にあげるマッドン監督のクラブハウスにとって欠かせない存在となりそうだ。

2016/03/05

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指揮官にとって川崎は最も適した人材

 現地4日、オープン戦(カクタスリーグ)のホーム初戦となるエンゼルス戦前に、カブスの監督であるジョー・マッドンは自身の監督としてのスタイルを要約して、「私は物事をあまり深刻に捉えすぎることはしたくないんだ。ちょうど十分なだけ真面目にやりたいんだよ」と語ったという。
 
If there were ever a player who was a perfect fit for a Maddon-led team, it’s Kawasaki. He endears himself to everyone he’s around, both with his smile and his honest but comedic attempts at fitting in with his new culture. He’s serious and funny at the same time.
もし、マッドンの率いるチームに完璧にフィットする選手がいるとしたら、それは川崎だろう。彼はその笑顔と、正直な、しかし新しい文化になじもうとして少し喜劇的になっている行動で周りの全ての人に慕われている。真面目と笑いを同時に表現できる人物だ。
 
 昨年はナリーグの最優秀監督賞を受賞、08、11年にはアリーグでも同賞を受賞するなど、メジャーを代表する名監督の1人であるマッドン。そんな彼が監督として最も心がけているのは、「選手をリラックスさせる」こと。レイズ時代にはクラブハウスにマジシャンやペンギンを招き入れるなど、様々な工夫を用いて選手をリラックスさせることに苦心していた。真面目さを失わず、かつ笑いを生み出せる川崎の存在はマッドンの求めるクラブハウスに、最も適した人材というわけだ。
 
 今回のカラオケについても「こういった(チームを盛り上げるために笑いをとる)ことを恐れないでできる男がチームには必ず必要なんだ」とその活躍に目を細めた。ちなみにカラオケによるリラックス効果が出たのか、この日のカブスは3-0でエンゼルスに勝利している。
 
Even though Kawasaki has a small chance to make the Cubs, he’s making a big impact in an already loose clubhouse.
たとえ川崎のカブスでの(プレーする)チャンスが少なかったとしても、彼は自由な雰囲気のクラブハウスに大きな影響を与えている。
 
 
出典:Munenori Kawasaki’s personality a perfect fit for Joe Maddon’s Cubs by Jesse Rodgers in ESPN on Mar.4 2016

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