【アメリカの眼】開幕投手有力のヤンキース田中が乱調も「今季初登板がいつになるかより、何試合先発できるかが重要」
自身3度目となるオープン戦に登板も、2回4安打2失点、50球と苦戦を見せた田中将大。しかし、シーズンでの真の課題は自身初となる200イニング越えだ。
2016/03/19
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開幕投手の名前を明言せず
一方で注目されている開幕投手については、「もう少し投球数を増やしてみてどうなるかだ」として、この日も明言を避けた。ヤンキースの開幕戦は現地4月4日、相手のアストロズは、ダラス・カイケルを先発させることを明らかにしており、田中が開幕投手に選ばれれば、昨年のワイルドカードゲームと同じ組み合わせとなる。
開幕投手についての話題が多く上がる田中だが、記事内では開幕戦での内容よりも年間でどれだけ投げられるかが問題だと指摘している。
Masahiro Tanaka is lined up to start his second straight Opening Day for the Yankees. While that’s all fine, it’s far from the most important part of the right-hander’s season. Because regardless of when Tanaka makes his first start, the Yankees should be more interested in how many starts he’s able to make.
田中が2年連続となる開幕投手に選ばれ、それがうまくいったとしても、それはこの右腕にとって今シーズン最も大切なこととは関係がない。なぜならヤンキースは田中の今季初登板がいつになるかより、彼が何試合に先発できるかのほうに注目する必要があるからだ。
メジャー移籍後の田中の登板数は、1年目が20試合で2年目が24試合。イニング数もそれぞれ136回1/3、154回と2年連続で200イニング未満に終わっている。メジャーリーグの先発投手として最も重要視されるのはイニング数、たとえ開幕戦で好投を見せたとしても、今季も200イニングに到達できなければファンやメディアはけっして納得しないだろう。
女房役のマッキャンも「みんな先発投手には200イニングを投げてほしいと考えている。田中にとっての次のステップはそこだね」と200イニング越えを目標に上げる。
2年連続となる開幕投手、そして初の200イニングに向けて、田中将大、勝負の3年目だ。
出典:Wild Masahiro Tanaka has bigger worries than Opening Day by Dan Martin in New York Post on Mar.17 2016