【MLB】ヤンキース投手コーチが考えすぎの田中に苦言「必要なのは自分のボールを信用すること」
開幕投手として期待されるも乱調が続く田中。先日のナショナルズ戦では4回7失点と自己ワーストに近いピッチングに終わった。ヤンキースのロスチャイルド投手コーチは田中が投球フォームについて考えすぎていると見ている。
2016/03/26
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投球フォームが問題ではない
ロスチャイルドコーチは余計なことを考えすぎていることが、田中の不振につながっているのではないかとみている。
“The adjustment I want to make is he just goes back to throwing the ball and trusting it,” Rothschild said. “That mechanically he’s OK and away from thinking about mechanics. … I think you could equate it to dancing; if you’re thinking about it, it probably doesn’t look good.”
「自分は田中にただ自身のボールを信じて投げるという基本に立ち返ってほしいと考えている」とロスチャイルドは語った。「彼の投球フォームにそこまで問題はない、だから投球フォームのことを頭から離す必要があるんだ。ダンスと同じことだよ、ダンスでも形を気にしすぎていたら、かっこよくは見えないだろう?」
前々回のパイレーツ戦で制球を乱した際にも、田中は「ボールが指を離れる位置が良くなかった」として、投球フォームを原因としてあげていた。ロスチャイルドはこうして必要以上にフォームにこだわることなく、ただ自分を信じてボールを投げ込めば結果はついてくるとしている。
指揮官の判断は?
エース候補の乱調ぶりには、地元メディアからも非難の声が上がっている。開幕前に残された登板は残り1試合。現地29日に行われるパイレーツ戦のみだ。この試合で結果を出さなければ、開幕投手の座を他の選手に譲ることになる可能性も高い。
ヤンキースのジョー・ジラルディ監督も次の試合が田中にとって大切な試合となると語っている。
manager Joe Girardi said Tanaka’s next outing — expected to be on Tuesday against the Pirates — will be viewed as a crucial springboard into the season.”His next start obviously is really important, because you want players to feel good about themselves going into the season,” Girardi said.
ジラルディ監督は火曜日のパイレーツ戦となることが予想されている田中の次の登板が、シーズンに入っていくうえでの重要な試金石になると見ている。「彼の次の登板はとても大切だ、なぜなら選手たちには気分よくシーズンに入ってほしいからね」
監督やコーチ、そして手厳しい地元メディアやファンを納得させることができるのか。2年連続となる開幕投手に向けて、来週のパイレーツ戦が大きな鍵を握っている。
出典:Rothschild wants Tanaka to throw all-out by Bryan Hoch in MLB.com on Mar.24 2016