【MLB】元楽天新旧エース対決が実現。田中は青木や李とメジャー初対戦、岩隈は立ち上がりがカギ
4月17日に岩隈と田中の元楽天のチームメイト同士の投げ合いとなる。それだけでなく、田中は青木、李大浩ともメジャー初対戦だ。
2016/04/17
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立ち上がりがポイントの岩隈。リリーフ陣にも不安
岩隈がヤンキースを相手に投げるのは、今度が6度目となる。過去5先発は、2勝2敗、防御率3.30。こちらも通算10打席以上の打者は3人いて、マーク・テシェーラとブレット・ガードナーがそれぞれ10打数3安打(すべてシングル)、アーロン・ヒックスは9打数無安打だ。昨シーズンはブライアン・マッキャン(5打数2安打)に本塁打を浴び、カルロス・ベルトラン(5打数3安打)には2013年と2014年に二塁打を1本ずつ打たれているとはいえ、際立った得手不得手は見当たらない。
むしろ、気になるのは立ち上がりだ。ヤンキースとの5試合のうち4試合で、岩隈は初回に得点を許している。初回の通算防御率は、全体では2.55と優秀ながら(田中は3.91)、ヤンキース戦に限ると9.00に跳ね上がる。わずか5試合の数値なので偶然の可能性もあるが、岩隈が5先発以上している7チーム中、初回の防御率がこれほど悪い相手はいない。
岩隈にとって、最初の3アウトを取るまでの投球はカギになりそうだ。ヤンキースの打順1~3番は、ジャコビー・エルズベリー(9打数2安打)、ガードナー、アレックス・ロドリゲス(3打数無安打)が予想される。
なお、田中が勝利投手の権利を手にしてリリーフを仰いだ場合はシーズン初白星が有望だが、岩隈はそうとも言いきれない。4月15日の試合が終わった時点で、マリナーズのブルペンはすでに2度、先発投手の白星を消してしまっている。それに対し、ヤンキースではゼロだ。
マリナーズ打線が大量点を挙げて岩隈を援護する展開も、相手が田中とあっては考えにくい。岩隈がメジャー100先発目を白星で飾るためには、昨年のノーヒッターに続く2度目の完投が必要になるかもしれない。