大谷翔平に弱点なし…?得点圏打率が上向いた「きっかけ」と「変化」は?【MLB】
2024/05/11
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チャンスで打てないと言われていたが…
大谷選手の得点圏での課題につき、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督がインタビューで指摘したことがある。現地時間4月16日のワシントン・ナショナルズ戦の直後だ。
この試合で大谷選手は、ナショナルズ先発のパトリック・コービン投手に対し、得点圏での3打席でいずれも初球を打って凡退。
この直後、ロバーツ監督は「大谷は得点圏でアグレッシブになりすぎ。もっとじっくり球を見るべき」と発言。大谷選手の得点圏の成績が上がり出したのはその直後だ。大谷選手の成績を3期間別に分けると以下のようになる。数字は、左から、打率/出塁率/長打率/OPSだ。
・4月2日まで(ホームランがない時期)
全体:.242/.297/.333/.631 得点圏:.100/.091/.100/.191
・4月3日~16日(今季第1号以降)
全体:.408/.444/.837/1.281 得点圏:.000/.000/.000/.000
・4月17日~28日(ロバーツ監督の言及後)
全体:.325/.426/.650/1.076 得点圏:.333/.474/.467/.940
実は、大谷選手は、得点圏でほぼ打てなかった4月3日~16日でも、得点圏以外の打率は.500を記録していた。ホームランが出ず不振とされた4月2日までも、得点圏以外の打率は.304を記録していた。
対して4月17日~28日は得点圏とそれ以外の打率(.320)が拮抗している。得点圏の長打も、4月24日のナショナルズ戦で今季初めて記録(二塁打2本)した。
出塁率も打率以上に注目すべき点といえる。得点圏での4月17~28日の出塁率が4割台後半なのは、この場面で4月16日以前になかった四球を4つ選んでいるからである。
その象徴が4月20日のニューヨーク・メッツ戦で、4度の得点圏の機会で3四球を選んだ。得点圏での1打席あたりの投球数は、4月16日以前は3.33球だったのが、17日~28日は4.58球に増加した。