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イチロー、今季73打席で三振はわずか3。コンタクト率約94%、球界トップのバットコントロールが復活

ここまで打率.385と好調をキープしているマーリンズのイチロー。3試合で10安打は球団タイ、42歳としては1894年以来の記録だ。また今季はここまで73打席に立ち、三振はわずかに3つだけだ。

2016/05/26

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ストライクゾーンのコンタクト率は驚異の約98%

 このため四球も増えており、ここまでのBB%(四球/打席)9.6%となっており、これも2002年(9.3%)を上回る自己最高の数字だ。三振が減って四球が増えているため当然のことながらBB/K(四球と三振の比率)も上がっており、通算成績の約4倍近い数字となっている。

 ではなぜ深いカウントまでボールを見ることが増えても三振が増えないのか。その理由の一つに高いコンタクト率が挙げられる。もともとバットコントロールの巧みさで知られるイチローだが、今季のコンタクト率は93.9%と自己通算を5%近く上回っている。ストライクゾーンだけに限ればコンタクト率は驚異の97.9%。ゾーン内でイチローから空振りを取ることは非常に困難になっている。

 MLB全体(50打席以上)をみても、イチローのコンタクト率はチームメイトのマーティン・プラドと並んで両リーグトップ。90%を超えている選手ですら両リーグで8人しかいない。メジャー最年長ながらバットコントロールに関しては、依然メジャーでもトップクラスのものを持っていると言えるだろう。

 マーリンズ外野陣は昨年不振だったオスーナこそOPS.962と絶好調だが、同じく好調のイェリッチは腰の調子が悪くここ4試合はベンチスタート。主砲スタントンも昨日の試合でこそ本塁打を放ったが、ここ15試合でわずか7安打と不調が続いている。

 外野陣のバックアップとして、またディー・ゴードンの出場停止で欠けたリードオフを補う一人としても、新しいアプローチを試みるイチローは大きな戦力となるはずだ。

出典:LEADING OFF: Arrieta Aims for 20; Bradley Halfway to Joe D by THE ASSOCIATED PRESS on May.25 2016

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