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【MLB】前田、新人王予想3位。「一定レベルの安定感と信頼性を示す」もチームメイトが最有力

ここ5試合で防御率1.52と再び調子を上げている前田健太。米メディアは、調子の波の激しさは認めながらも、大量失点を許していない安定感を評価。新人王ランキング3位に選んでいる。

2016/06/26

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ここ5試合で防御率1点台

 メジャーでのコツを掴んだのか、ドジャースの前田健太が開幕時の調子を取り戻し、再び新人王戦線に浮上している。米スポーツ誌『Sports Illustrated』の電子版は現時点での各アワードの順位を掲載。6月好調の前田はチームメイトのコーリー・シーガー、メッツのスティーブン・マッツに次いでナリーグ新人王部門の3位に選ばれている。

Maeda has posted a 1.52 ERA over his last five starts to leapfrog the other two shortstops in this race (St. Louis’ Aledmys Diaz and Colorado’s Trevor Story) and pull just shy of even with Matz.
前田は過去5登板で防御率1.52を記録、同じくレースを争っていた2人のショート(カージナルスのアレドミス・ディアスとロッキーズのトレーバー・ストーリー)を飛び越え、マッツにすら迫りつつある。

 開幕4試合こそ防御率0.36と好調だった前田だが、その後5試合は6.08とペースダウン。新人王レースからは離されたという意見もあったものの、ここ5試合で3勝1敗、防御率1.52と好成績を残し再浮上した。特にここ3登板はいずれもイニング以上の奪三振を奪うなど支配力を示し始めている。

 記事ではこれまでの調子の波の大きさを理由に前田にドジャースがどこまで期待できるのかはわからないとしながらも、大崩れを見せなかった安定感を評価している。

One thing he has avoided so far has been an ugly disaster start: He hasn’t allowed more than four runs in any of his 14 starts on the season and has only once failed to complete five innings, going four frames in the exception. Thus, as up and down as his season has been, he has offered some level of consistency and reliability.
(好不調こそ激しかったが)前田は壊滅的な先発を見せることは避けてきた。これまで14試合に投げて4点より多く取られた試合はないし、1試合を除いて5回までは投げている(その1試合は4回までだった)。ここまでのシーズンは確かに調子の波も激しかったが、一方である程度のレベルの安定感と信頼性も示して見せた。

 前田のここまでの登板を見てみると7イニングを投げ切ったのは開幕3戦目の一試合のみだが、14登板中9試合で6イニングはクリアしており、登板ごとの自責点も4点の試合が4登板あるが、残りの10登板は2点以下。先発のノルマは十分に果たしている。
 シーズン通算では、6勝4敗、防御率2.64、3.29K/BBとなっており、シーズン前の期待度を考えれば上出来と言えるだろう。

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