大谷翔平は”1番”、”2番”起用のどっちが正解…?打順別の打撃成績を徹底分析!【コラム】
2024/07/15
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今季のドジャース1番、2番打者の成績
ここからは、2024年ドジャース全体の視点で考える。今シーズンのドジャースで1番打者として先発出場したのはベッツ選手と大谷選手だけである。
2番打者として先発出場したのは大谷選手、ウィル・スミス選手、フレディ・フリーマン選手、テオスカー・ヘルナンデス選手の4人だ。ベッツ選手の故障前は、大谷選手が休養した3試合ではフリーマン選手が2番を務めた。
故障したベッツ選手に代わり大谷選手が1番を打ってからは、捕手のスミス選手が2番を務めるケースが多いが、同選手の休養時には、フリーマン選手が起用された1試合を除きヘルナンデス選手が務めている。
なお、ベッツ選手が故障前に休養した1試合(5月18日のシンシナティ・レッズ戦)では、1番打者は大谷選手が、2番打者はフリーマン選手だった。この試合で大谷選手は初めてドジャースの1番打者を務めたが、4打数ノーヒットに終わった。
2024年のドジャースの打順別成績は以下のようになっている。
先発出場した選手の中では、1番打者、2番打者とも、一番成績がいいのは大谷選手だ。ただし、1番打者での三振の割合は大谷選手がベッツ選手の2.5倍になっており、2番打者としてのホームランの確率はスミス選手の方がむしろ高い。逆に言えばこれ以外に大谷選手が下回る指標は存在しない。
フリーマン、ヘルナンデス両選手に関しては、通常打つ他の打順よりも2番としての成績が低い。フリーマン選手が通常出場する3番打者としての成績は打率.304/出塁率.409/長打率.516/OPS.925(以下の表記も同じ)、ヘルナンデス選手の2番以外での成績は.263/.326/.495/.821である。
スミス選手に関しては、2番を務めて以降打率・出塁率は低下したが長打率は上昇した。スミス選手が大谷選手の1番起用前に務めることの多かった4番打者としての成績は.297/.364/.488/.852となっている。