「いつ達成する?」大谷翔平は「50-50」すら通過点に!? 快挙を逃す”可能性”とその”障害”とは【コラム】
2024/09/06
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達成者との比較、「50-50」のその先も…?
大谷選手と同じく、30歳ごろに「40-40」を達成した経験のある以下の2選手と本塁打、盗塁の増加ペースを比較する。
バリー・ボンズ選手(1996年、サンフランシスコ・ジャイアンツ:42本塁打、40盗塁)
アルフォンソ・ソリアーノ選手(2006年、ワシントン・ナショナルズ:46本塁打、41盗塁)
※括弧内は達成年及び当該年の所属
これらをみても、終盤に近付くほど大谷選手の後半の数字の伸びが顕著になっている。盗塁達成のペースをみると、チーム100試合目を過ぎて大谷選手のペースが上がっているほか、ボンズ選手はシーズンの最後にペースを上げ40盗塁を記録している。
本塁打の達成ペースをみると、80試合目以降は大谷選手とソリアーノ選手がほぼ同じペースになっているが、ソリアーノ選手は、50本塁打達成を目前にした130試合目以降はペースが失速し、50本塁打には届かなかった。
次に、現地時間9月2日終了時点における、残り試合のドジャースの対戦相手と大谷選手の今年これまでの対戦成績を示す。
単純計算で、上記対戦相手には、2.8試合に1本の本塁打を打ち、3.1試合に1つの盗塁を決めている。これを残り試合にあてはめれば、本塁打は8~9本、盗塁は7~8個加算できる計算になる。対戦相手別に細かく計算すれば、本塁打は残り試合で10本以上、盗塁は7以上記録する計算になる。
これまでの経緯を振り返ると、シーズン終了時までに、多くのファンのイメージよりも早く「50-50」を達成する可能性すらある。9月の最終週には、「55-55」の可能性の話すら出てくるかもしれない。
では、どこまで伸びるのか。101試合目以降の達成ペースが上記残り24試合も継続するならば、単純計算で、本塁打52~53本、盗塁数60~61になる。「50-50」の達成は、9月20日からのホームでのロッキーズ3連戦のタイミングとなるか。