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野球・ソフトの五輪復帰の可能性に関する日米報道での温度差 【豊浦彰太郎のMLB on the Web】

IOC総会での改革案可決を受け、日本では野球・ソフトの五輪復帰の可能性に関する報道で持ちきりだが、アメリカでは報道量も論調も異なるようだ。MLBが五輪参加に消極的なのもその一因のようだ。

2014/12/11

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「アジェンダ2020」の承認を報道

 国際オリンピック協会(IOC)臨時総会で、実施希望種目の追加提案が認められたことから、2020年の東京五輪での野球とソフトボール復活の期待が高まっている。

 今週、国内のメディアはこの話題(もちろん、野球だけなく空手やスカッシュの可能性も含め)で持ちきりだが、アメリカでの状況は異なるようだ。

 元々北米4大スポーツ(野球、アメリカンフットボール、バスケットボール、アイスホッケー)以外への関心が高くなく、かつMLBが五輪参加に消極的なためだろうが、主要スポーツメディアも五輪の招致や運用により柔軟性を与えることを主眼とした「アジェンダ2020」の承認を「五輪関係ニュース」として最低限報道している程度で、野球・ソフトボール復帰の可能性にフォーカスした報道や評論はまれだ。

 そのような状況下、本件を「野球ニュース」として報じた数少ないメディアのひとつが、アマチュア野球を日頃から積極的に取り上げている『ベースボール・アメリカ』(以下BA)だ。

Host cities will also be allowed to propose the inclusion of one or more additional events for their games. With the popularity of baseball and softball in Japan, those sports?both dropped by the IOC following the 2008 Beijing Games?would appear to be certain bets for re-inclusion in 2020.
開催都市は、ひとつもしくはそれ以上の種目追加を提案できるようになった。日本では野球とソフトボールの人気が高い。両競技は2008年の北京大会を最後に除外されてしまったが、2020年に復帰の可能性が高まった。

 BAはこの報を受け、欣喜雀躍する世界野球ソフトボール連盟(WBSC)会長のコメントを紹介している。

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