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元ホークス助っ人投手が指摘。なぜ岩隈のトレードの噂は消えないのか?

2001年以来のプレーオフ進出に向けて積極的な補強を続けているマリナーズ。そんな中、2014年、抜群の成績を残した岩隈は来季もヘルナンデスとの先発2本柱として期待されつつも、岩隈のトレードの可能性も噂されている。

2014/12/12

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年齢によるパフォーマンスの低下を懸念

 岩隈久志の2014年の活躍は〝鮮烈〟と呼べるものだった。

 開幕から1カ月ほど、故障で出遅れるアクシデントはあったものの自己最多の15勝(9敗)をあげWHIP1.05はリーグ4位、与四球率1.06とK/BB7.33はサイヤング投票3位に輝いた去年を大幅に上回るリーグ2位。

 数字上で、素晴らしい成績を残しただけでなく『ベースボール・アメリカ』誌の行った監督投票ではベストコントロール部門で2位に入り、アメリカ中にコントロール・アーティストIWAKUMAの名を轟かせた。

 しかしかつて、ホークスでもプレーし現在は『FOX SPORTS』のアナリストを務めるC.J.ニコースキーは、日本球界で対戦していた頃から好きな投手であり、アメリカでの成功を確信していたとしながらも、岩隈の来季に関しては以下のような不安を述べている。

But Iwakuma turns 34 in April and is entering his third full season as a starter in MLB; a benchmark that has been a hurdle for many Japanese imports. Last season we saw him post a 7.88 ERA over his last seven starts; starts that mattered as the Mariners battled for a wild-card spot. He also missed the first month of the season with a strained middle finger.
岩隈は4月で34歳になるのに加え、来季は多くの日本人選手にとって関門となっている、MLBで先発に定着して3年目のシーズンを迎える。岩隈は2014年、チームがワイルドカード争いをしていた最後の7試合の先発で防御率7.88と打ち込まれている。さらにシーズンの最初の1カ月を中指の怪我で欠場している。

 日本より年齢を気にする傾向にあるMLBでは岩隈の34歳という数字は大きな不安要素の一つになっている。野茂(16勝 防御率3.19 ⇒14勝 防御率4.25)や松坂(18勝 防御率2.90 ⇒4勝 防御率5.76)を筆頭に、多くの日本人投手はローテーション入りして3年目に成績を大きく落としているのも懸念事項だろう。

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