【MLB】イチローの3000本目を見たくて……「イチ・メーター」製作者は後半戦30日間飛行機で応援
イチローのメジャー通算3000本の安打を自分の目で見たい、という思いで、多くの熱狂的ファンが多数の球場に足を運んだ。
2016/08/14
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東京から、マイアミから、世界から集まったファンたち
すべてのファンがエイミーさんほど熱狂的であるとは言えない。しかし旅した距離で測れば大勢のファンがエイミーさんより長い道のりを乗り越えて来た。
例えば東京からマイアミまで7500マイル(12,000キロ)の旅をしてきた「Aki」と名乗る男性。イチローがプレーする時はいつも応援サインと日の丸を持っている。
二人の娘さんが作った「イチ・ロード」という星条旗入りサインには、イチローがこれまでプレーした3つのメジャーリーグ・チームのロゴが見られる。イチローがニューヨークで日米通算4000本安打を打った際にはイチロー自らがサインしてくれたと言う。
7月29日のカージナルス戦の前、43歳のAkiはこう言った。
「今日打ってほしいですね。(僕も)ちょっと疲れてきましたし」
すべてを放り出して太平洋を渡り、このスーパースターを見に来るのは何故か。16年間ずっとイチローを応援したきたAkiに言わせれば、その理由は簡単。
「ほぼすべての人がイチローを尊敬しているからです」
これは真実である。東京、シアトル、そして地元マーリンズファンまで、すべてイチローが大好きである。
そんな地元ファンのひとりが、2004年以来ずっとマーリンズのシーズンパスを持っているジェイ・マーカスさんだ。マーリンズ・パークで今年よく目にする、オレンジ色の「カウントダウン」Tシャツを作った人物である。
オンラインでこのシャツを販売しているマーカスさんは、球場では無料で配っている。最初はジェイさんと息子のジャックだけだったのだが、次第に三塁側ダッグアウトの後部を中心にこの「オレンジ色の海」が広まっていった。
“For me, this was baseball heaven,” the 61-year-old Marcus said of Miami signing Ichiro last year. “I loved every minute of him last year. This year is special. This is big time.”
「去年マーリンズがイチローと契約を交わしたことについて、61歳になるマーカスさんは語る。『私にとってこれは野球天国だ。去年もいつもイチローの存在がうれしかったし、今年はまた特別だ。ホントに大いなる出来事だ』」
3000本安打は特別である。そしてもちろん、イチローも特別である。
出典:”Ichiro’s journey to 3,000 a special ride to die-hard fans” @MLB.com by Patrick Pinak, August 9, 2016