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【MLB】ダルビッシュ、球速差30km/h以上のスローカーブでマリナーズ打線翻弄。「いつもと異なるスタイルを見せた」

スローカーブを主軸に据えるスタイルで、マリナーズ打線を7回途中3失点に抑え込んだダルビッシュ有。速球とカーブの球速差は約30km/hと緩急をつけた投球で、岩隈久志に投げ勝った。

2016/08/31

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22球のカーブを投じた意味

 現地29日、テキサス・レンジャースのダルビッシュ有は、本拠地でのシアトル・マリナーズ戦に登板。7回途中、3失点、9奪三振の好投で岩隈久志との投げ合いを制し、5勝目をあげた。米大手メディア『ESPN』のマーク・サイモンは、「いつもと異なるスタイルを見せたダルビッシュがレンジャースを勝利に導いた」と題して、変幻自在の投球を見せた右腕を取り上げている。

What was distinct about Monday was that Darvish got things done in a different way than he usually has this season. The Mariners were 0-for-7 with five strikeouts in at-bats ending with a Darvish curveball. Darvish threw 22 curveballs, which matched the number he threw in 20 2/3 innings in his previous three starts combined.
月曜日の試合で明確だったことは、ダルビッシュがこれまでの彼とは異なったピッチングを見せたことだ。マリナーズ打線はダルビッシュのカーブに7打数ノーヒット、5三振と封じ込められた。この日、ダルビッシュは22球カーブを投げたが、これは、過去3登板20回2/3で放った数と並ぶ。

 データサイト『Fangraphs』によれば今シーズンのダルビッシュの全投球1119中カーブはわずか82球(7.3%)。メジャー通算を見ても6.0%しか投げていない。その点この日は、110球中22球がカーブ。マリナーズ打線からすれば全く違う投手を相手にしているように感じたのではないだろうか。

 特にそのカーブが目立ったのが4回。この回、2死から5番カイル・シーガーに四球、6番アダム・リンドにはスライダーを捉えられ1点を失ったものの、7番マイク・ズニーノを94マイルの速球で追い込むと、73マイルのカーブで見逃し三振。球速差30km/h以上で、幻惑しピンチの芽を断った。

 続く5回には、元チームメイトのレオニス・マーティンをカーブで空振り三振に仕留めるなど、3者連続三振の快投を見せた。7回、2死ながら1、2塁のピンチを招いたところで降板。後続の投手が打たれたため、失点は3となったが、十分な内容のピッチングで自己5勝目をあげた。今後カーブの割合がどう変わるかは分からないが、相手打者にとって厄介な球種がまた一つ増えたことは間違いない。

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